ペニスの大きさは医学的にも文化的にも大きな関心を集めるテーマで、多くの男性にとってペニスの大きさは自尊心や男らしさと結びつく要素となっています。2025年の研究では、「幼少期に肥満だった男性は成人後にペニスが短くなる傾向がある」という結果が示されました。

Associations between obesity across the lifespan and adult penis dimensions: a retrospective observational study of Vietnamese men using 3D-modeled prepubertal BMI | The Journal of Sexual Medicine | Oxford Academic

https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/22/9/1536/8221414



Men who were obese as children tend to have shorter penises

https://www.psypost.org/men-who-were-obese-as-children-tend-to-have-shorter-penises/

SNSなどではペニスの大きさについての議論がたびたび起きており、「ペニスには理想的なサイズがある」「ペニスが小さいと女性にモテない」といった不安をあおる言説もみられます。しかし、実際のところペニスの大きさを気にする男性のほとんどは、ペニスの正常な大きさの範囲内に収まっているとのこと。

科学的研究では、ペニスのサイズは弛緩(しかん)した状態や勃起した状態の長さ、さらにペニスの直径といった複数の測定値を用いて評価されます。たとえば、ペニスの長さは恥骨から亀頭の先端までで測定されることが多く、研究によると勃起時の平均的な長さは約13〜14cmとなっています。

ペニスの発達は遺伝子やホルモン、環境要因などの影響を受ける複雑なプロセスであり、その潜在的な要因のひとつに「肥満」が存在します。男性ホルモンであるテストステロンはペニスの発達において重要な役割を果たしていますが、肥満は思春期のテストステロン減少と関連しているとのこと。

そこで、ベトナムのハノイ医科大学病院の研究チームは、ベトナム人男性における思春期前の肥満とペニスの大きさとの関連性を検証しました。被験者は2023年6月〜2024年7月に、ハノイ医科大学病院へ生殖に関する健康診断のために訪れた290人の異性愛者の男性でした。



研究チームは被験者の身長やウエストおよびヒップの周囲径、両手の第2指と第4指の長さ、ペニスのサイズなどを測定しました。さらに、幼少期の写真に基づいて再構築した3Dモデルを使って、ほとんどの子どもにおいて思春期が始まる直前である10歳の頃のボディマス指数(BMI)を推定したとのこと。

被験者のうち63%は10歳時点のBMIが正常であり、成人後にそのうち26%が過体重、31%が肥満、4%が低体重となりました。一方、小児期に過体重だった被験者のうち30%は成人後にBMIが正常に戻りましたが、46%は肥満になりました。そして、小児期に肥満だった被験者のうち27%は成人後に正常なBMIになり、24%は過体重となりましたが、低体重になった被験者はいませんでした。

測定の結果、全被験者の弛緩したペニスの長さは平均8.9cm、勃起した状態だと平均14.4cmに増加しました。そして、ペニスの平均直径は亀頭部分で平均約2.93cm、中央部分で平均約2.83cmでした。また、成人期のウエストが大きいほど弛緩時のペニスが短くなることや、ヒップの周囲径が大きいほど勃起時のペニスがわずかに長くなることも報告されています。

重要な点として、小児期に肥満だった被験者は、成人期にペニスが短くなる傾向があることも判明しました。これは勃起時と弛緩時の両方で当てはまりましたが、成人期のBMIはペニスの大きさと関係していませんでした。



研究チームは、「小児期の肥満はペニスのサイズと関係していますが、成人期の肥満はペニスの実際のサイズではなく外見と関連しています。従って、ペニスの発達に及ぼす潜在的な長期的影響を軽減するため、小児期の肥満には早期の介入が必要です」と結論付けました。