メディア初公開、ブラックサンダーの最新工場に潜入! 人気No.1に輝く「ブラックサンダー 至福のバター」の美味しさの秘密に迫る
「おいしさイナズマ級」のキャッチコピーでお馴染みの「ブラックサンダー」は、有楽製菓(本社・東京都小平市)から1994(平成6)年に発売され、2024年に30周年を迎えた大人気のチョコレート菓子だ。2024年12月末時点での累計出荷本数は19億本を突破し、チョコレート市場での個食形態として売り上げ個数ナンバーワンを誇る。2024年12月には愛知県豊橋市に第2工場が完成し、全国で唯一の工場見学施設「ワク・ザクファクトリー」が2025年5月27日にオープン。ファクトリーの楽しみ方をお伝えすると共に、2025年9月15日にリニューアル販売される「ブラックサンダー 至福のバター」の美味しさの秘密に迫る。
1分で864本、1日最大約70万本のブラックサンダーができる
ブラックサンダー「ワク・ザクファクトリー」見学(無料)は完全予約制だ。毎月15日正午に翌月分の予約枠が示され、その日のうちにすべて埋まってしまうこともあるほどの人気だ。
今回、新作のお披露目会とともに「ワク・ザクファクトリー」にお邪魔した。第2工場の総工費は100億円超、製造能力は1分で864本、1日最大約70万本、1年動かし続ければ約2億5200万本も製造できるのだとか。日本人が1人2本食べられる計算だ。人員はこれまでの6割でまかなえるそうで、最新鋭のマシンたちが大活躍している。
有楽製菓の工場は、本社のある東京都小平市、地域限定品を製造する札幌市にもあるが、市場に出回っているブラックサンダーは、ここ愛知県豊橋市の「豊橋夢工場」でほぼ作られている。
ブラックサンダーは豊橋銘菓、豊橋は創業者の出身地
豊橋市は、創業者の出身地。ブラックサンダーは豊橋銘菓にもなっていて、豊橋観光アンバサダー(豊橋あんばさんだー)にも認定。豊橋市の和菓子店『お亀堂』をはじめ、豊橋駅を少し歩いただけでもブラックサンダーとコラボしているお菓子を見かけることができ、いかに地元の誉なのかが理解できる。

エントランスのスーパーブラックサンダー。顔はめパネル好きとして心が躍る
ファクトリー前に到着するともうチョコレートの甘〜い香りが周囲に漂う。建物内に入ってまず出迎えてくれるのが、実物の約300倍という超ビッグサイズのブラックサンダーの断面を模したエントランス。大小さまざまな色や形のビスケット部分も再現されており、4カ所の穴が空いているので顔はめパネルとしての撮影スポットにもなっている。
順路の最初にあるのは、「ワク・ザクシアター」という3分ほどのプロジェクションマッピング(建造物などへの映像投影)。ブラックサンダーの目線で、原材料から実際に私たちの手に届くまでの一連の工程がわかるようにできている。
これから見ていく実際の製造工程の予習にもなるし、まるで自分がブラックサンダーになったかのように感じられる大迫力の映像と音に包まれるのでぜひチェックしてほしい。
フォトスポットや6か所のスタンプラリーもあり、楽しませてくれる思いがビシビシと伝わってくる。

プロジェクションマッピング内のドキドキの瞬間。これがどんな場面なのかは現地で楽しんでほしい
今回見せていただいたのは、2025年9月15日にリニューアル販売される「ブラックサンダー 至福のバター」の製造工程だ。この製造ラインを限定公開するのは、メディア初という。

食感や美味しさの秘密がわかる
見学通路は全長約71.5mも! 工場内に響き渡る「ザクザク」
製造ラインに沿って作られた見学通路は、全長約71.5m。14カ所の窓から製造工程を見ることができる。
焼成されたクッキーとビスケットは絶妙な食感が出る大きさに砕いたのち、ベースのチョコレートと合わせて、大きく引き伸ばし成形。長いサンダーが次々と1つ分の大きさにカットされる際には、工場内にザクザクとした音が響いているのだとか。

長い中の部分がブラックサンダー1つ分の大きさにカットされていく
そのサンダーがテンパリング(温度調整)されたチョコレートの滝に“ダイブ”するが、この際には下側からもチョコレートが湧き出しているため、全面に美しくコーティングされる。上部からは風で、付き過ぎたチョコレートを吹き飛ばしているのだそう。
通路を進むほどにどんどん知っているブラックサンダーになっていく様子が楽しい。ユニークな映像や音響、パネルによる案内もあるのでわかりやすい。

ツヤツヤのチョコレートが次々とコーティングされていく
単に製造工程が見られるだけでなく、エリアによってはクイズもあったりして、なかなか気が抜けない。

目を凝らしてよく探してみよう
ブラックサンダーの歴史や同社が取り組む、持続可能な「スマイルカカオプロジェクト」についても知ることができる。同社がチョコレートにいかに真摯に向き合っているか、身近なチョコレートが抱えている社会課題も提示してくれている。見学の所要時間は30〜60分程度、通常は工場内の写真・動画撮影は不可だ。
詰め放題を体験、その結果は
ファクトリーに併設する直売所「ワク・ザクSHOP」は、上記のエントランス同様、予約無しで入れるエリア。日本国内で流通するほぼすべてのブラックサンダーが販売されている。現行のブラックサンダーは20種類ほどを展開していて、期間限定品などを含めると累計は300種類を超えるんだとか。
このショップ限定のブラックサンダーグッズやオリジナルビール「ブラックサンダースタウト」(830円)などもあり、思わずゲット。
1回1100円、制限時間3分のブラックサンダー詰め放題も魅力的。26個入れられれば元を取れるとのことで、平均は40個程度、最高記録は50個ほどなんだとか。筆者ももちろん挑戦した。

10時10分から30分ごとに各回定員12名で行われる。チケットはレジで購入
スタッフさんに伺ったコツは、下段をしっかり詰めて安定させること。袋からはみ出してもOKだ。掛け声と共にスタート。残り1分と30秒を教えてくれ、残り10秒以降はカウントダウンされるが、逆に焦ってしまう。3分って長いようで短い。

大量のブラックサンダーを目の前にテンション爆上がり。袋は伸びないので注意だ
制限時間終了後、袋の部分を体から離して15cmほど持ち上げて5秒キープして落ちなければOKだ。結果、なんと47個のブラックサンダーをゲット!
これ、入れ方に個性が出るし、みんなでやったら盛り上がること間違いなしなので、おすすめだ。

自分にこんな才能があったとは。いや、食い意地を超発揮しただけか
「ワクザクファクトリー」(有楽製菓)
住所:愛知県豊橋市原町蔵社88
電話:0532-35-6620(ワクザクSHOP直通)
定休日:年末年始・お盆
予約可能時間:10時半〜15時半、ワクザクSHOPは10時〜17時
https://www.yurakuseika.co.jp/wakuzaku-factory/
※10名以上の団体は別途メールで要予約
多彩なフレーバー展開が裏目に
ブラックサンダーを製造・販売するのは、“日本一ワクワクする菓子屋”を目指す、有楽製菓だ。
シリーズ全体の売り上げは、右肩あがりで出荷金額過去最高を更新中。購買層は30〜40代の男性がコンビニで購入するケースがいちばん多いと聞いて驚いた。通常品は43円でこの食感とボリュームだもの。納得ではある。
とはいうものの、ブラックサンダーにも“暗黒期”があったと話すのは、同社マーケティング部の杉田晶洋部長。
「2011(平成23)年にこの『豊橋夢工場』を建設し、たくさん作れるようになったことにより、翌2012年からいろいろなフレーバー展開を行いました。当初は売り上げも好調ではあったものの、2016(平成28)年以降には、商品数が増えたことにより1商品の売り上げが鈍化し、ブランドの価値自体が弱まってしまったのです」

直売店限定販売の地域限定のブラックサンダー詰め合わせ「トラベルアソート」(900円)を買い忘れる痛恨のミスを犯した
2020年から発売、累計8000万本の大ヒット
その救世主となったのが、今回紹介する「ブラックサンダー 至福のバター」(64円)の存在だ。
「ブラックサンダーの強みである食べ応えを、『この価格で、この品質』を合言葉に、感動的な美味しさを目指し、開発をスタートしました」(杉田部長)
原点に立ち返り、徹底的に品質にこだわった「ブラックサンダー 至福のバター」。2020(令和2)年秋の商品として発売され、2020年9月から現在まで販売個数8000万本を突破した人気商品だ。
「本っ当に美味しいチョコバー」をコンセプトに、王道素材×ブラックサンダーを軸に商品開発を進め、キャラメルや生クリーム、カスタード、チーズなどから、ブラックサンダーと相性のいいものとして「バター」を選定したのだそう。
2021年にはプレミアム感を押し出すためフランス産と北海道産のWバターを使用したり、2022年にはサクほろ食感を打ち出したり、2024年には「濃いtheリッチ」という表現のほうが美味しさが伝わると、常に“さらなる美味しさ”を追求。定期的なアンケート調査とトレンド分析に基づき、毎年味わいの変化を重ね、進化を続けている。
根強いファンを持ち、2024年12月にX(旧Twitter)上で行われた「ベストオブブラックサンダー2024」では、堂々の1位を獲得。この発売以降、同社の売り上げは好転し、成長を支える代表的な商品だ。

箱買いする人も多いんだとか

64円で享受できる、贅沢な幸せ!
さらなる認知度向上のため、リニューアル
とはいうものの、「超こだわって作っているのにかかわらず、まだまだ認知度はいまいち」と話す杉田部長。
マーケティング開発課の関戸彩さんによると、2025年度の「ブラックサンダー 至福のバター」は2024年11月頃から話し合いを始め、同12月から開発をスタートさせた。2カ月半ほどかけて詳細を決めたのだそう。「クセになるザクほろ食感」は調査の結果、非常に好評だったことから継続。
新たな「ブラックサンダー 至福のバター」のリニューアルのポイントは、下記の通り。
・徹底的なバターへのこだわり
・クセになるザクほろ食感
・隠し味で仕上げる至福の味わい
「リニューアルに際して、最もこだわったのが自社焼成のバタークッキーです。オランダ、ニュージーランド、フランスで作られた発酵バターを使って試作を行いました」(関戸さん)
オランダ製造のものはコクがある濃厚な味わいと際立つ塩味が特徴、ニュージーランドのものは高品質なミルクを使用しており、ミルクの風味とずっしりとした食感が魅力。今回使用されるフランスのバターは、発酵バターならではの深みがあるリッチでクリーミーな味わい。
実際にこの3種を食べ比べさせてもらったが、フランスのものは確かにミルキーでやさしさがあって、豊かなコクも感じられバランスが良いと思った。

バターやクッキーを食べ比べられる贅沢な機会をいただいた
「贅沢かつクセになる味わいを実現」
“ザクほろ”食感を出すためにこだわったのは、味わいや食感が異なる4種類のクッキーだ。発酵バターのみだと発酵臭が強すぎるとのことで、発酵バター風味のマーガリンを使用したバタークッキーは香り高くさくほろとした食感、コロンと丸っこいフォルムがかわいい全粒粉ビスケットはサクサクとした食感が特徴。アーモンドクッキーはザクっとした食べ応えがあり、アーモンドの香ばしさがバターの香りを引き立てる。
ブラックサンダーにも使われているココアクッキーは、まさにザクザク食感で、ココアのほろ苦さが味わいのアクセントになっている。
クッキー類の食感や風味がすべて異なることに驚いた。それらを焼成したものを絶妙な大きさに粉砕して組み合わせることであの魅力的な食感を生み出している。
そこにさらに隠し味として、カシューナッツとチェダーチーズパウダー、仏ロレーヌ産の岩塩が使用されているというこだわりよう!

旧商品(手前)と新商品の食べ比べも。確かにバターの風味がアップ
「『濃いtheリッチ』を表現するために、香ばしさとほのかな甘みが魅力の焦がしバターをベースのチョコレートに配合することでバターの風味をより感じられるようにしました。バターの味わいを強く出したいと、ベースのチョコレートに配合した焦がしバターの分量を従来品から10%増量し、贅沢かつクセになる味わいを実現しました」(関戸さん)
「変な話なんですけど」と杉田部長が教えてくれたのが、開発現場で新たな配合を考えるときのこと。すべてを成形するのは大変ということで、ビスケットとチョコレートを一気に口に含み、味わいを確認してこれはイケる!となったら、具体的に進めるのだとか。
芳醇なバターの香りと濃厚な味わいで64円! 2個食べたらかなりの満足感を得られた。

チョコレートコーディング前の裸の「ブラックサンダー 至福のバター」
1名限定のSNSキャンペーンも
ブラックサンダーさん【公式】Xのフォロワー数は89万人超。双方向のコミュニケーションを大事しており、毎朝8時の挨拶には1000以上の「イイね」やたくさんのリプもつく盛り上がりっぷりなんだとか。
9月6日はブラックサンダーの日としてSNSを使用したキャンペーンを展開。3年連続、トレンド1位を獲得したのだそう。
今回の「ブラックサンダー 至福のバター」発売に際してもキャンペーンを実施。世界に一つだけ、本物そっくりの“超超超巨大クッション&ブランケット”のプレゼントキャンペーンを9月9日12時から10月13日23時59分まで行われる。
長辺160cm・短辺90cmのブラックサンダー約2万個分の巨大サイズクッションと、本物そっくりのパッケージにシャレがきいた文言が入ったブランケットが1名に当たる。
ブラックサンダーさん【公式】Xを要チェックだ。
ブラックサンダーさん【公式】X
https://x.com/Black_Thunder_

本物のブラックサンダーの写真を使っている巨大サイズクッション
手軽に身近な幸せを堪能できるブラックサンダー。このひとつにこんなにこだわりが詰まっているとは知らなかった。ぜひ皆様もお試しあれ。
文・写真/市村幸妙
いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。
