「西鉄バスジャック事件」から3日で25年 広島県警の当時の捜査員が語る記憶
高速バスが少年に乗っ取られ、5人が死傷した西鉄バスジャック事件から、3日で丸25年となります。当時、現場で事件の対応にあたった広島県警の警察官の証言から改めて事件を振り返ります。
■当時捜査にあたった広島県警 児玉龍太警視
「緊張感はすごかったですね。これはちょっと大変な事件だなあと。」
そう語るのは、当時、現場で捜査にあたり、現在は、広島県警で通信指令課長をつとめる児玉龍太警視です。
「山陽自動車道上空です。広島県の山陽自動車道上空です。ご覧いただいているのが、バスジャックをされた西鉄バスです。」
25年前、ゴールデンウイークの最中の5月3日。佐賀発福岡行きの西鉄高速バスが、当時17歳の少年に乗っ取られ、6歳の女の子を含む乗客が人質となりました。児玉警視は、事件現場を管轄する西条警察署刑事課の係長として、現場の後方支援にあたっていました。
■当時捜査にあたった広島県警 児玉龍太警視
「被害者がおるとかいうのは全部わかってましたので、どうしよう、どうすればいいかなと。決め手というか、じゃあこうすればいいという答えがないので。」
その後、小谷サービスエリアで停車したバス。女の子に刃物を突きつける少年と、説得を試みる警察のにらみ合いが、7時間も続きました。そして。
■記者リポート
「今、大きな音がしました。大きな音がしました。バスの中から煙が見えています。」
■当時捜査にあたった広島県警 児玉龍太警視
「とにかく早く早くと。早く下げる。犯人から遠ざける。早く救出する。そればっかりだったですね。もう無我夢中。ほんとに夢中だったですね。あの時は。」
発生から15時間半後、事件は解決。1人が死亡し4人がケガをしましたが、突入による新たな被害者は出ませんでした。児玉警視は、バスの車内に足を踏み入れたときの記憶が忘れられないといいます。
■当時捜査にあたった広島県警 児玉龍太警視
「この血と空気の中で、次に自分が(被害に)あうかもしれないというその状況で、椅子に座っていたと。(改めて)やっぱり被害者のために、警察はあるんじゃないかなと思った。」
事件を教訓に、広島県警には特殊事件の突入などに対応する部隊、HRT が結成されました。児玉警視も、その後、HRTに携わってきました。
■当時捜査にあたった広島県警 児玉龍太警視
「次の事件をできるだけ生まないようにする対策っていうのは、皆が目を向けられたと思う。将来、事件を起こさないための、起こしても早く解決するための動きにはつながったんじゃないかなと思います。」
【2025年5月2日放送】
