NY株式14日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均   42518.28(+221.16 +0.52%)
S&P500    5842.91(+6.69 +0.11%)
ナスダック   19044.39(-43.71 -0.23%)
CME日経平均先物 38845(大証終比:+345 +0.89%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸の一方、IT・ハイテク株への売りは根強く、ナスダックは下落。ダウ平均は途中で下げに転じる場面も見られたが、終盤に底堅さを見せた。この日の12月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで、米株式市場はポジティブな反応を示した。先週の強い米雇用統計を受けて市場はFRBの利下げ期待をさらに後退させているが、本日の米PPIは安心感をもたらしたようだ。

 売りが強まっていたIT・ハイテク株も買い先行で始まったものの、やはり上値は重い。動きが一巡すると戻り売りが活発に出ていた。

 この日の米PPIは安心感をもたらしたものの状況に変化はない。短期金融市場では今月および3月のFOMCでFRBは金利を据え置く可能性が高いことが示唆されている。次の利下げは秋以降に後退しているが、今後の指標次第では利下げプログラムは終了し、次の行動は利上げにシフトする可能性もある。

 なお、米PPIの項目の一部は、FRBがインフレ指標として重視するPCEデフレータに反映される。エコノミストは本日のPPIの数値を分析し予測を更新。複数の米大手銀のエコノミストは12月のPCEコアデフレータは前月比で0.2%程度になると予想。11月は0.1%だったが、そこからは加速を見込んでいる。一部のFOMC委員は追加利下げの前に、前年比のPCEコアデフレータが2%目標に近づいて減速するのを確認したいと述べている。しかし、今回12月はそれを確認できない可能性が高そうだ。

 ただ、一部からは「経済的に良いニュースが株式市場にとって悪いニュース」という雰囲気に足元の市場が変化している。良いニュースとは予想を上回る成長、企業業績の上方修正、景気減速リスクの後退を指す。そのため長期的には株式市場にとって良いものであることは忘れてはならない」といった声も聞かれた。

 医薬品のイーライリリー<LLY>が下落。取引開始前にガイダンスを公表し、10-12月期(第4四半期)の暫定売上高は約135億ドルを見込み、予想の140億ドルを下回った。

 住宅建設のKBホーム<KBH>が決算を受け上昇。売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。25年度の通期ガイダンスも公表し、予想範囲内の売上高見通しを示している。警戒されていた分、安心感が広がっている模様。

 メドトロニック<MDT>が上昇。政府のメディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)が腎除神経に関する全米適用分析を開始したと発表。

 建機レンタルのH&Eエクイップメント・サービシズ<HEES>が急伸。同業のユナイテッド・レンタルズ<URI>が同社を1株92ドルの現金で買収することで合意した。

 宝飾品販売のシグネット・ジュエラーズ<SIG>が大幅安。取引開始前に11-1月期(第4四半期)のガイダンス修正を公表し、既存店売上高を減収に下方修正したほか、売上高と営業利益の見通しも下方修正した。

 データセンターとクラウドインフラの開発を手掛けるアプライド・デジタル<APLD>が大幅高。同社が建設中のデータセンターにマッコーリーが最大50億ドルを投資すると伝わった。