1年で今しか食べられない限定パン「新麦コレクション」って何?

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挽きたて小麦のパンが食べられる「新麦コレクション2023」とは?

今の時期しか味わえない!

Hanakoでもおなじみのパンジャーナリストの池田浩明さん。彼が今、取り組む活動が「新麦コレクション」。これは全国の麦生産者、飲食店、製粉会社などが、“ローカル”をキーワードに持続可能な小麦フードで、食にまつわる様々な問題を解決しようとする取り組みだ。「例えば、全粒粉は栄養価が高いのに、製粉から時間が経つと、酸化してエグみが増すため敬遠されがち。でも挽きたての新麦なら酸化せずおいしい。つまり収穫後すぐの小麦を地元で製粉&消費すれば、おいしくて栄養価の高いパンが楽しめる。しかもフスマ(外皮)を捨てないからフードロスにも貢献できる訳です」と池田さん。

世田谷〈島田製粉所〉にて、新麦の製粉に来た池田さん。昔ながらのミル式粉砕機で丁寧に製粉された新麦は、全粒粉でも白く香りがいい。舐めると「すごく甘い!」と池田さん。

取材日は池田さんが埼玉で収穫された農薬・化学肥料不使用の新麦「61 SIXTY-ONE」を世田谷の製粉所に届ける日。工房で小麦が製粉される様子や味を確認後、出来たての粉を地域のパン屋へお届け。挽きたての小麦を使ったパンの商品化に向け、ヒアリングも行っていた。

製粉した新麦をパン屋さんへお届け。〈ブーランジュリー ラニス〉の原シェフの試作品2種を食べ、「どちらも香り高いですね。後味も深い」と感嘆。〈ブーランジュリー ラニス〉の新麦を使用した試作品

新麦パンのフェア「新麦コレクション2023 」は、10 月1 日開催の「麦フェスin TOKYO 」で楽しめるほか、関東ではHPのパン店で味わうことも(要問い合わせ)。店舗に並ぶ「新麦」ラベルのついたパンに注目だ。

ブーランジュリー ラニス

住所:東京都世田谷区代沢3-4-8 RAIROA 1FTEL:03-6450-8868営業時間:11:00〜19:00定休日:木金休

“小麦粉マニア”の異名を取る原昇吾さんのパン作りは「粉の風味を最大限に生かす」がモットー。10種以上の粉を使い分け、香り高いパンを販売する。

新麦コレクション

その年の新麦を味わうプロジェクト。2023年は九州解禁の8月10日から新麦を使ったパンが〈365日〉〈カタネベーカリー〉など多数の名店に登場している。http://mugikore.net/

photo_Kenya Abe, Keiichi Wagatsuma text_Kimiko Yamada

No. 1225

No.1225 『美味しいパンには、理由がある』 2023年09月28日 発売号

リニューアル二冊目は、まるごと一冊、パンの特集です。 朝、昼、夜に、おやつの時間と、美味しいパンは私たちの必需品。 探究心と遊び心を持つパン職人のおかげで、日本のパン文化は今日も進化しています。 生産背景がわかる国産小麦にこだわり、地方では薪窯でパンを焼く人が増え、 室町時代から続く麹屋の麹を採用した発酵パンも作られています。 活躍シーンも広がり、ワインに、ビールにぴったりなパンも登場。 お取り寄せできるお店も増え、食べ方も、買い方も、多種多様になりました。 北海道から沖縄まで、評判のパン屋を巡り、美味しいパンが生 …

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