大阪土産名物「粟おこし」で有名、老舗菓子メーカーの戎大黒本舗が破産へ
他方、85年にはプロ野球・阪神タイガースとライセンス契約を締結してオフィシャル商品の販売をスタート。近時はスウィートポテトやバウムクーヘンなどの洋菓子製造にも注力し、タイガースオフィシャル商品のラインアップも拡充。2013年に5代目となる現代表が就任して以降はオンラインショップも開設し、消費者への直販も行っていた。
天神橋の旧本店を2016年に売却し、大阪府吹田市内へ本店を移転。さらに、2020年に現所へ移転していたところ、新型コロナウイルスの感染が拡大。海外からの入国制限によりインバウンド需要が消失するなど土産物の需要減退により売り上げが急減し、業務を大幅に縮小。2021年5月期の年売上高は約3億円と、コロナ禍以前の10分の1程度にとどまり、金融債務について返済猶予を受けていた。
2022年に入り行動制限が解除され需要こそ盛り返していたが、原材料や運送費などのコスト高を販売価格に転嫁できず、多額の有利子負債の返済見通しも立たないことから、事業継続を断念した。
(株)京都ぽてとの塔は、2014年(平成26年)2月に設立した菓子販売店。さつまいもを使用したスイーツ専門店「京都ぽてとの塔」を百貨店内で展開していたが、(株)戎大黒本舗に連鎖する形となった。
負債は(株)戎大黒本舗が約2億5000万円、(株)京都ぽてとの塔が約6000万円、2社合計で約3億1000万円の見込み。
