7月は変動幅の少ない「様子見」相場となるか? 外為オンライン佐藤正和氏
東京五輪以外では、FRBによるテーパリングがいつになるのか、その判断が為替市場や株式市場にとっては大きな焦点になると思われます。たとえば、7月27日―28日に行われる「FOMC(連邦公開市場委員会)」で何が語られるかが注目されます。
投資家の一部には、7月のFOMCでテーパリングの示唆があり、8月に行われる経済政策シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、パウエル議長が講演で明らかにするのでは・・・、というシナリオも流れています。個人的には時期尚早と考えますが、注目はしておきたいものです。
このところずっとドル円相場は「1ドル=110円」前後のレンジが続いています。おそらく7月も割と狭いレンジを動くのではないかと思われます。オリンピックや米国のテーパリングの時期といった市場のテーマはあるものの、複雑な状況が絡み合って動きにくいマーケットと言えるかもしれません。たとえば、ドル円は2円程度の変動幅と考えています。7月の予想レンジは次の通りです。
●ドル円・・1ドル=109円50銭−111円 50銭
●ユーロ円・・1ユーロ=130円−133円
●ユーロドル・・1ユーロ=1.17ドル−1.21ドル
●英国ポンド円・・1ポンド=151円−155円
●豪ドル円・・1豪ドル=82円−85円
――7月相場で注意する点を教えてください。
株式市場がこのところ好調とは言え、いつまで続くのかは不透明なところです。また金市場が大きく下げていますが、ともに本来は米国の長期金利と密接な関係があります。米国の長期金利が年1.6%〜1.65%程度にならないと、金融市場は先行きに不透明感が広がり、不安定な動きになるのかもしれません。
為替市場も、現在の1.47%レベルの長期金利では、なかなかドル買いに進んでいきません。やはり米国の長期金利が金融マーケット全体に大きな影響力を持っていると考えていいと思います。
7月相場全体で言えば、変動幅の少ないマーケットが続くのではないかと思います。長期金利の動向に注目しながら、こまめな売買でリスクを抑えていくトレードが良いのかもしれません。(文責:モーニングスター編集部)。
