忍耐の末の飛躍、CL決勝MOMに輝いたコマン

確かにキングスレイ・コマンは、これまでの短いキャリアの中で数多くのタイトルを手にしてきた。パリ・サンジェルマンでも、ユベントスでも、そしてバイエルン・ミュンヘンでも。しかし国際タイトル獲得までは、この日まで待ち続けなくてはならなかった。本来ならば2018年にフランス代表として、ワールドカップの頂点にいたはずだったのだが、不慮の負傷により参加することさえ叶わなかったのだ。
だがコマンにとって忍耐力を求められたのはそれだけではない。バイエルンに加入して以降、昨夏にロッベンとリベリがチームを後にするまでは長期に渡り後塵を拝しており、両選手が退団し飛躍を期すも、今冬に大腿を負傷するなど決して順風満帆なシーズンを過ごすことさえ叶わなかったのである。
「今日は人生最高の日だ」と語ったコマンは、ロッベンとリベリとの比較については否定しつつ、「二人は並外れたキャリアを誇る、並外れた選手たち」とリスペクト。「彼らのようになるためには、もっとたくさんのことをしていかないと」と更なる高みを目指している。
以前にコマンはkickerとのインタビューの中で、もっと相手ゴール前の危険性を高めていかなくてはならない、とコメント。その成長のあとがこの決勝の舞台で披露されており、ハンジ・フリック監督は「卓越したスキルを誇る」コマンについて、「決定力を再び示した」ことへの喜びをみせた。「これはとても重要なことだよ」
