ちなみに女性同士で腋の話などをするか聞いたところ、話す機会はまずなく、お互いに触れないような感じとのこと。なるほど、女性同士であっても神秘的な場所なんですね。

鉄観音サワラさん「またモデルの中でも、ヌードOKでも腋メインはNGというかたは多いです。着替え部屋でも、お胸のあたりはフリーな方も多いですが腋は隠してます。抵抗感のある分野かもしれないですね」

いわゆる性的な部位ではないハズですが、それ以上に羞恥心の対象になるとは! 実際にくれいんえいとさんも腋見せOKのモデルさんが少なく、大変苦労したそうです。では腋を見せる行為について、サワラさんはどう捉えているのでしょうか?

鉄観音サワラさん「処理がしっかりしていれば大丈夫かなと思うことはありますが、私も好きな部位ですし、お好きなかたもいらっしゃるので『これでよろしければ』という感じです(笑)」

なるほど。では、処理をしないナチュラルな状態はどうでしょう?……って、何をツッコんで聞いているんだ、僕?

鉄観音サワラさん「本来は処理したくないのですが、世間の圧力に屈して(笑)処理していますね。腋にこだわりがない方にとっては、基本処理するのが好ましいとされていますので。私としては未処理が好みなので、海外の方の腋に『いいな、これは!』とドキドキしたりもします」

そこから話は発展し「最近は腋の永久脱毛が安くなり若い子にも増加中」、「腋フェスとしては腋OKのモデルすら少ない中での、未処理OKは厳しかった」、など腋トークは尽きることがありません。

■奥深い腋ワールド!

ここで一旦小休止。カフェですのでメニューをオーダーしましょう。頼んだのは、の腋フェス限定メニューの「自家製ココナッツプリン」。桃の窪みを腋に見立てています。濃厚な中に爽やかな甘みがあって美味! なおくぼみにプリンを置くことで、より官能的な雰囲気UPがあるとかないとか。

今回カフェでの開催に関して、くれいんえいとさんは「ギャラリーで『腋オンリー』となると、ハードルを高く感じる人がいるかもしれない。カフェへくつろぎに訪れて、そのついでに眺めていただく軽い気持ちで来てもらえると嬉しい」と話していました。

今回の会場である「カフェ百日紅」が、イベントに対してとても寛容だったのも大きな理由だったそうです。さまざまなカルチャーに造詣深く、これまでも多様な展示が行われています。

加えてスタッフの方がとても優しい。淑女然としたお美しい和装姿で(残念ながら腋はお隠しになられています)、筆者も穏やかな口調で「腋は、お好きですか?」と尋ねられドギマギしてしまいました。腋フェス開催直前まで、来店した人たちにそう訊ねてイベントをご紹介していたそうです。

そして、今回特別に設置されているのは……つり革!?確かに、老若男女問わず電車内でつり革を持つ人の腋が視界に入ることってありますよね。腋とは縁の深い(?)つり革。作品で使用したものを設置したことで記念撮影スポットにもなったそうです。

その後も腋トークは止まらず。腋の窪みや皺の好みから、NHK『あさイチ』から社会的に話題になった腋汗の話など、幅広いテーマで腋の話になりました。うーん、「腋」ってここまで語れるテーマだったとは! においや毛の処理などネガティブイメージが強く、それ以外で考えることがあまりないパーツなだけに、フェチシズムな心理的観点から社会学的な考察まで思い考える機会となりました。

カフェには来場ノートの代わりに「腋レーダーチャート」も用意されていました。記入することで今まで意識してこなかった理想の腋が浮かんできて、自分の深層心理を探る機会になるかもしれません。

最後にもう一度鉄観音サワラさんにお願いし、超特別につり革の腋のボーナスショットを頂きました。「もっと接写してもいいですよ」「なんか、ニヤケ顔がこぼれてますねー」「もしかして取材ということを、忘れていませんか?(笑)」など周囲からも楽しくいじられる筆者。逆に堂々とポーズを決めてくださるサワラさん。

取材する側が羞恥心を抱くことで、腋への捉え方が鏡のように映し出された気がします。隠れ腋ファンはもちろん、特に興味なかった人、そしてなんとなく腋という言葉を口に出すことすら憚られる抵抗感を感じている人。腋をじっくりと眺め考える機会は滅多にありません。是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?

腋フェス

<開催期間>
2018年6月14日(木)〜7月2日(月) 
(定休日:火曜・水曜)各日15:00〜23:00

<開催場所>
カフェ百日紅 (東京都板橋区板橋1丁目8-7 小森ビル 1F)

<入場料>
1ドリンクオーダー

※アーティストやモデルの在廊状況はSNSなどでご確認ください。

(イベニア/高柳優)