ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 第31回「JACKSON HOLE」

 

「すべりにおいで」と雪山が呼ぶ、この季節にこそ訪ねたい店、調布の「ジャクソンホール」。パウダースキーの聖地とも呼ばれる、米国ワイオミング州のウィンターリゾート”Jackson Hole”の町や文化を再現した「ワイオミング・バー」だ。そして同店は、矢沢あい原作の漫画『NANA』の舞台としても知られる。

 

安くておいしいを貫く酒場のバーガー

現在休載中の『NANA』だが、その人気は根強く、同店には国内のみならず海外からもいまだ多くのファンが訪れる。作中に登場するのは調布駅の南口にあった旧店舗。2008年にいまの場所に移転した。その造りが面白い。吹き抜けの店内1階にバーカウンター、螺旋階段をのぼると中2階があり、西部劇に登場する酒場のようになっている。特に寒いこの時季は木のぬくもりがことさら恋しく感じられる。随所に飾られたスキー具は結構なレアものだそうだ。

 

かつてスキー競技の選手だったオーナー池森さん。一昨年「調布ビアワークス」という醸造所を開き、ビール造りも始めた。その池森さん醸造のビール「St. Robinson」をジャクソンホールでも飲むことができる。しかも毎週・週替わりで種類が変わる。これまで一度として同じ種類のビールだったことはないという。

↑「ジャクソンバーガー」(702円)。パティは粒の細かな挽肉の合間に歯先にとろけるような噛み応え。小さくとも「この一粒がおいしい」一品

 

同店のジャクソンバーガーは「ハンバーガーとビール」を念頭に作られた。バンズは白ごまペーストを練り込んだ自家製。パティも自家製90グラム。甘いミートソースがたっぷり乗る下にとろけたチーズ。トマトはグリルド。小ぶりながらも丁寧に丹念に作られた、手間のかかった労作だ。

 

そんなスキーとカウボーイの店、ジャクソンホール。食後、現地の焙煎所で煎ったコーヒーを啜りながら、遥かな山の粉雪に思いを馳せたい。

↑サイドメニューも充実。「ポテトのクリームチーズ和え」(724円)はクラフトビールの最高の友

 

― shop data ―

所在地:東京都調布市布田1-3-1 イエローストーンビル1F

アクセス:京王電鉄 調布駅歩5分

オープン:1999年5月7日

営業時間:平日 17:30〜25:00、土・日 11:30〜15:00  17:30〜25:00

定休日:火曜日(要確認)

 

写真/新井由己、松原好秀