3時間近くの死闘を制し、ファンの熱狂と祝福の声を浴びる勝者のもとに、似た面差しの幼児が弾むように駆けていった。父の勝利を知ってか知らずか、足に抱きつく姿は見る者の心を和ませ、同時に、流れた月日の長さを物語りもする。錦織圭がBNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)で勝利を得たのは、コロナ禍で開催時期が半年遅れた2021年大会以来。そしてこの大会を最後に、錦織は股関節のケガに始まる長期離脱期に入っ