かつては愛し合った仲だが、今ではもう話もしなくなった。2009年10月、アカデミア・コインブラのベンチに向かっていたアンドレ・ビラス=ボアス現トッテナム監督が、インテルの練習場でジョゼ・モウリーニョ監督と抱き合ったのは、7年にもわたる2人の関係の最後の1シーンだったのだ。そのときから、プレミアリーグの監督会合を除き、2人は会っていない。

これまで両者の関係がなぜ崩壊したのか、その理由は憶測でしかなかった。だが今回、ビラス=ボアス監督が、モウリーニョ監督がインテル時代にアシスタントを望まなかったことが理由だと認めている。

「我々の関係が終わったのは、私が彼の仕事にもっと関わりたい、スカウトや試合の準備以上のことをしたいと思っていたからだ。自分は彼にもっと多くを提供できると感じていた。だから、最初は彼と仕事を続けるつもりだった。だが彼は、横に誰も必要としていなかったんだ。アシスタントとしてね。だから、我々は一緒に、別々の道を進むときだと決めたんだ。気まぐれじゃなかった。自分を成長させるための選択だったんだ。自分のクオリティーは分かっていたからね」

「私とモウリーニョは2009年から話していない。ただ、それによって私が夜寝られないということはないね」

「7年も緊密な関係だったから、ジョゼの仕事のやり方は学んだ。彼に多くの成功をもたらしたメソッドだ。そして私はそれを適用した。世界最高の監督からやれるのなら、どの監督もあちこちからアイディアを盗むものだ。ただ、誰もモウリーニョをコピーすることはできない。彼のクローンになろうとしても、必ず失敗するだろう。我々のキャリアは似たように思われるかもしれないが、実際は異なるやり方で進んできた。どちらも、何も示す必要はない」

彼らが再び友人になることは考えられないようだ。ビラス=ボアス監督は、「我々が一緒に経験したことを消すことはできない。それは互いに分かっている。我々は互いをリスペクトしている。ただ、もう以前のようではない」とも話している。

実際、28日の直接対決後に、ワインのボトルを空けることもないようだ。ビラス=ボアス監督は「ポルトガル行きの飛行機に乗らなければいけないんだ」とコメントしている。