中国のインターネット上では愛国心の強い若者を中心に、日本製品の不買が今なお叫ばれているが、中国版ツイッター・微博ユーザーの1句実話(アカウント名)さんが、「真の愛国とは日本人にわが国を羨望させることだ」とつぶやいたところ、大きな反響が見られた。

 1句実話さんは、反日は愛国ではないと主張している。むしろ、「日本人に中国製品を使わせること、日本人が喜んで中国に留学に来るようになること、中国の給与や福祉が羨ましいと思われること、中国の制度を日本人が学ぶようになることこそが愛国だ」と主張している。

 中国のネット上で散見される“日本車を破壊すること”、“日本製品をボイコットすること”などといった幼稚な“愛国行為”と異なり、1句実話さんの主張は日本人から見ても、極めてまっとうな意見と言えよう。

 1句実話さんの主張に同意する微博ユーザーは非常に多く、「まったくそのとおりだ」、「よく言った」などのコメントや「日本人に中国を愛させ、尊重させることこそ愛国だな」などの意見も寄せられた。

 しかし、「どうせ戦争になるんだ。意味があるか? やはり反日は必須だ」という反論や、「日本に対して意見があるなら、日本車と日本の店を破壊するだけだ」という主張もあり、なかなか理性的になれない中国人も少なくないようだ。

 香港メディアの鳳凰網がこのほど30万人の中国人を対象に行った調査によると、全体の約6割の中国人が“日本車の破壊は愛国行為”と考えていることが判明した。1句実話さんのような正常な思考を持つ中国人が増えれば、中国はさらに発展していくことだろう。(編集担当:畠山栄)