インフォグラフィック作成の秘訣
インフォグラフィックは、大きなデータセットをすばやく伝えるためにデザインされている。よい作品は楽しいイラストでもある。
データ視覚化を提供する新興企業Visual.ly社のステュー・ランガイル最高経営責任者(CEO)によると、新聞のインフォグラフィックは、テキストベースの記事よりはるかに読者を惹き付ける。閲覧数の平均は、テキストベースの記事のおよそ30倍あるという。
そうしたことからVisual.ly社は最近、同社のサイトをソーシャルの要素を組み込む形でリニューアルした。ライターやデータ分析者が、Visual.lyに登録している20,000人を超えるデザイナーと繋がりやすくしたのだ。「データを分析する作業を終えたら、今度は公共的なサーヴィスが、ほかの人々と共有できるようにする」とランガイル氏は説明する。
われわれはランガイル氏に、データをわかりやすく魅力的なイラストにするためには何が必要なのかを尋ねてみた。
1. ジャーナリストの倫理規定に則る
インフォグラフィックを作る者は、自分がジャーナリストではなく、広告主や個人業者であったとしても、見る人たちから持続的に信頼されることが必要だ。そのためには、ジャーナリストが従う倫理に沿ってデータを提示する必要がある。情報源はブログやウィキペディアは避けよう。データを誤った形で伝えるイラストを作成してはならない。
2. データに物語を見つける
「とっつきやすいインフォグラフィックとは、物語を伝えるものだ。始まりとクライマックス、そして結論がある」とランガイル氏は言う。素晴らしいデータセットが見つかったら、デザイナーに連絡する前に、まずは可視化を試してみて、自分が伝えたいことを確認しよう。物語のキーポイントはどこか、検討することが最優先となる。
3. 共有とパーソナライズ
メディアの発達に伴い、インフォグラフィックは動的になってきている。双方向機能を持つインフォグラフィクは魅力的に見えるが、共有はしにくくなる。動画のインフォグラフィックは、双方向的でもあるし、サイト間の移動もしやすい。読者を引き込むには、読者が自分の情報を加えて共有できるインフォグラフィックを作るという方法もある。
4. 作品のソースファイルは手放さない
Visual.lyでは、インフォグラフィックをアップロードするユーザーに、クリエイティブ・コモンズによるライセンスを提供している。Visual.lyの訪問者がインフォグラフィックを使おうとして埋め込みコードを取得する場合、埋め込まれる画像には、クリエイターへのリンクが自動的に添えられる。
ランガイル氏は、作品の一番下にブランドの名前を入れること、また、提供するのはPNG、JPEGまたはPDFだけにして、実際のソースファイルは公開しないことを提案している。
では、きちんとしたクレジットなしで広まってしまった作品はどうすればいいのだろうか。腹を立て「盗人は引っ込めろ」と要求するのはよくないという。「責めるのではなく、リンクを張りクレジットを表記するようにお願いするほうがいい」とランガイル氏は話している。
※次ページには、「インフォグラフィックについてのインフォグラフィック」を掲載。
TEXT BY ADRIENNE SOE
TRANSLATION BY ガリレオ -緒方 亮/合原弘子「インフォグラフィック作成の秘訣」の写真・リンク付きの記事はこちら
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