【WEC53】初代UFC世界バンタム級ベルトは誰の手に
小刻みにスイッチを繰り返し、左右のどちらの構えからも上下の蹴り分け、パンチにヒザ蹴り、さらにはテイクダウンを仕掛けることができる王者クルーズ。 WECのUFC併合、当然のように大歓迎している王者。ユライア・フェイバーの階級変更、山本“KID”徳郁との契約など、より賑やかになるバンタム級戦線で、WECのベルトを巻いている身だからこそ、誰よりも、まずは頂点に立ってこれからの世界最高峰の舞台に臨みたいに違いない。
そんな彼だが、ここに来てこの試合後に拳の手術をし、休養に入るという噂が流れている。常識的に考えて、試合前に選手の負傷が明らかになるケースは、法でもなんでもなくメディアのモラルとして控えられるのが常識だ。よって、その真偽はともかくとして、本当に手術が必要なら、彼の眩惑ファイトも力が半減することになる。クルーズといえば、王座を獲得した試合で、右中指の腱を切ったことがあったが、拳ではなかった。
道着着用の組み技格闘技出身のファイターには、その道着に指を巻き込んで、骨折や靭帯、腱を損傷するケースは時折り見られるが、拳自体の負傷だと、より影響が大きいことは明らかだ。
まことしやかな情報が錯綜するなかで、クルーズに挑戦するヨルゲンセンは、08年からWECに活躍の場を求め、2年半の間に7勝2敗という戦績を残し、日本の大沢ケンジ、水垣偉弥の両選手を判定で破っている。
得意技という部分では、ギロチンチョークがまずは思い浮かぶが、サブミッションのような試合を決める力よりも、ハイ・スピードをキープして動き続けるスタミナと、手数が最大の武器といえる。
その瞬発力+心配能力系のファイターが、目先を惑わせるクルーズの動きに対し、どこまでスタイルを貫くことができるのか。そこが一番見ものだったが、拳の負傷が本当であれば、クルーズの動きもこれまでとは変わってくるはず。事実は藪の中の状態で、このニュースはそれこそ目先を狂わせる挑戦者にとって、最大のフェイントになっているかもしれない。
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