JAL、バイオ燃料による世界初のデモ飛行「JALバイオ・フライト」にカメリナなどを採用

日本航空(JAL)は16日、ボーイング社、プラット・アンド・ホイットニー社(P&W)と共同で環境に配慮した代替燃料の開発促進を目的にバイオ燃料を用いたデモンストレーションフライト(JALバイオ・フライト)を実施すると発表した。
「JALバイオ・フライト」のジェット燃料の主原料には第二世代バイオ燃料の「カメリナ(アブラナ科)」の採用を世界で初めて決定した。同フライトは、2009年1月30日に羽田空港発着にて八丈島沖を約1時間飛行する予定だ。
バイオ燃料は、遠い将来に至るまで持続的に供給が可能であるだけでなく、地球温暖化の原因とされる大気中の二酸化炭素レベルを抑制する効果が見込まれている。一方で食物系の植物もその原料となりうるため、人類から食物を奪い、また自然の生態系を壊す可能性が危惧されている。
「JALバイオ・フライト」では、地球環境に極力負荷を与えず、非食物系であり、かつ持続性、生産効率性に優れた第二世代バイオ燃料の、「カメリナ」、「ジャトロファ」、「藻」を採用した。デモ飛行を通じて、バイオ燃料の開発を促進、実用化に貢献していく。
バイオ燃料の主原料であるカメリナは、米国北部や北ヨーロッパ、中央アジアなど温暖な気候地域に成育するアブラナ科の植物だ。種から採れる油は従来ランプ油、化粧品等に使用されてきた。またカメリナは小麦等の輪作作物としても使用され、乾燥した貧弱な土地や高地においても育つ。

「カメリナ」バイオ燃料はSustainable Oils, Inc.(米国)製の再生可能、無公害の高価値のものを採用。また「ジャトロファ」バイオ燃料にはTerasol Energy社(米国)製を、「藻」バイオ燃料にはSapphire Energy社(米国)製のものを採用し、Honeywell系列会社であるUOP社(米国)にてこの3種のバイオ燃料を航空機用の燃料へと精製した。また、航空機エンジン製造会社であるP&W社のエンジン性能検査の結果、従来のジェット燃料を用いた際と性能が同じであることが確認されている。
(編集部:T.0tsu)
