サヨナラ打を放った黒川(中央)はナインから手荒い祝福うける(撮影・持木克友)

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 「楽天8−7西武」(22日、東京ドーム)

 楽天は4時間38分、延長十二回の激闘の末に、劇的なサヨナラ勝ち。吉井監督は就任3試合目で、初勝利を飾った。「本当、選手が頑張ったと思います。私はただ邪魔しないようにしてただけなんで、彼らのものです」。柔和な笑みを見せた。

 殊勲の一打は黒川が放った。十二回2死二塁。左越えにサヨナラ打。「あの場面で決められないとこの先、野球人生はないというくらいの気持ちで打ちました」と言う。十回のサヨナラ機には一ゴロに倒れた。十一回は適時失策でリードを許した。汚名返上の一打。吉井監督も「反省を生かして、おっつけてライナー打ってくれた。評価できると思います」と言う。

 壮絶な戦いだった。3点を追う七回には佐藤の適時打、マッカスカーの同点2点適時打、渡辺佳の右前適時打で一時は逆転。佐藤は「とにかく勝ちたい、ただそれだけです」と渇望する思いを口にする。再逆転されて追いつき、勝ち越されて、また追いつき、最後はサヨナラ勝ち−。

 「勝つっていう気持ちを前面に出して戦ってほしい」。就任して吉井監督が最初に話した言葉だった。「3試合ともみんなそういうところを出してくれているので、それは見えてます。ちょっとずつ前に進んでると思います」と目を細める。

 ウイニングボールはプロ初勝利の中込に手渡し、「一生に一度のことなんでね」。東京ドームでの主催試合。満員御礼の4万1113人の大観衆の中、楽天の監督としてスタートを切った。