被爆地長崎に誕生した平和の情報誌『KI NO NE』“読むから始まる平和活動” の取り組み《長崎》
長崎で平和活動に取り組む26歳の女性。
自ら取材して記事を書く。
「読む」ことから始まる平和活動の取り組みです。
(ガイド)
「1945年の8月9日11時2分に、この塔の上空約500メートル。上見てもらって想像してほしい」
修学旅行生を案内するのは、佐世保市出身の関口 萌さん(26)。
修学旅行生の平和学習を行う団体「Peace Education Lab」に所属し3年前からピースガイドとして案内しています。
(関口 萌さん)
「(ツアーの醍醐味は)現地に来たからこそ感じられる学び。(現地の)風の音や虫や鳥の泣き声、暑さなどを肌で感じてもらうことを大切にしている」
関口さんが平和活動に関心を持ち始めたのは中学3年生の時。
修学旅行で、福岡県にある特攻隊員の資料館を訪れたことがきっかけでした。
(関口 萌さん)
「当時の私とそんなに年が変わらない人たちが国のために亡くなっていったことを知って、こんな思いをする人が出てこない世の中にしたいと思って、何かできることはないかと思った」
高校生になると関口さんは平和活動を本格化します。
核兵器廃絶の署名を国連に届ける『高校生平和大使』に。
1万人署名活動などにも参加して、平和への思いをより強くしました。
そんな関口さんが今年、新たに挑戦しているのが「平和の情報誌」の制作です。
平和活動をする人を自ら取材し紹介します。
(関口 萌さん)
「平和に貢献している様々な方がいると思うので、平和というものを色々な側面から見られると思うので、話を聞けるのが楽しみ」
行われたのは『ピースクリエイターズフェス』。
平和活動に取り組むピースクリエイター8組がワークショップを行い、参加者と平和について考える機会を共有します。
イベントには平和と感じる瞬間を集めた「かるた」などがありました。
身近な誰かへ平和を届ける手紙を書くワークショップなどを関口さんも一緒に体験。
そして…。
(関口 萌さん)
「どういう思いで活動している?」
(写真家 tanamaさん)
「やはり東京でもみんなに知ってもらいたいというか、何か自分でも何かできないかなというのを考え始めたというのがきっかけ」
(関口 萌さん)
「目を見て挨拶をしたり、お話をするところから日常の平和は始まっていくと思うので、そこを改めて大切にしたいなという気付きをもらえたワークショップだった。」
取材を基に自宅で記事の制作を進めます。
関口さんは大学で上京。
社会人として働く中で、感じたことがありました。
(関口 萌さん)
「東京に行ってからも何かしら活動をしたいと思って探してはいたが、どうしたらいいかわからなくて、自主的に平和について関わることができていなかった。(情報誌を作ることで)平和に対するハードルを低くしたい。平和についてさらに学んでみたいとか、一つの材料というかきっかけになればいいなと思って作っている」
約3週間後、ようやく創刊号が完成しました。
タイトルは『KI NO NE(キノネ)』。
『KI NO NE』には、平和活動に取り組む人たちのインタビュー。
ハチ公が人々を平和へ導く様子を表したイラスト。
そして関口さんが参加した「ピースクリエイターズフェス」で感じたことも記事にしました。
(関口 萌さん)
「木の根っこのように、平和活動を行う人やそれを支える人たちの支えになりたいという思いがある」
完成した情報誌を持って訪れたのは、「持続可能な平和活動」を掲げる学生団体『MICHISHIRUBE』の代表理事を務める大澤 新之介さんのもとです。
(大澤 新之介さん)
「え、すごい。ありがとうございます。こんなにがっつり映っちゃって大丈夫ですか」
(関口 萌さん)
「ほぼほぼ使わせてもらった。思いの部分をこんなに聞けたことがなかったので、自分も感動したし、やはり人と人との出会いは素敵だと思ったので、エピソードをたくさん使わせてもらった」
(大澤 新之介さん)
「違う角度で(平和活動を)広げていくという意味で、この冊子の取り組みが自分として嬉しい気持ちになる。長崎の(平和)活動に必要なものだと思う」
(関口 萌さん)
「完成したので、お願いします」
「KI NO NE」は年に4回の発行を目指し、今後様々なイベントや店舗で販売される予定です。
(関口 萌さん)
「読むことによって気軽に平和活動を始めてほしい。長崎を最後の被爆地にできるかは私たちにかかっているので、これからも長崎で微力ながら活動していきたい」
被爆地長崎に誕生した平和の情報誌『KI NO NE』。
「読む」ことから平和の輪を広げます。
「KI NO NE」は、1冊600円で、現在は主にオンラインで販売しています。
インスタグラム、もしくはオンラインショップの2次元コードをチェックしてみてください。
