【倒産】有料老人ホーム運営会社が破産開始決定 負債総額は約5億円 入居者不足や感染症の影響で低収益続く【東京商工リサーチ】
有料老人ホームなどを運営する鹿児島県鹿屋市の「アニミズム」が、鹿児島地方裁判所鹿屋支部から4月20日付けで「破産開始決定」を受けたことがわかりました。負債総額は約5億円とみられています。
「住宅型有料老人ホーム」を2010年から運営東京商工リサーチによりますと、「アニミズム」は、創業者が特別養護老人ホームで勤務した経験をもとに2009年10月に設立されました。
2010年10月には「住宅型有料老人ホームたくみ」を開設し、本格的に事業を開始しました。
しかし、初年度となる2011年9月期は入居者不足から売上高が約4000万円にとどまりました。
翌2012年9月期は入居者・利用者の増加により売上高が約7000万円まで伸長したものの、採算は確保できず、約700万円の赤字を計上していました。
資金繰りが悪化し、食事提供の停止や建物の差押を受ける事態に事業計画を下回る稼働率により資金繰りは悪化し、入居者向けの食事提供を委託していた外注先との取引は、2012年11月の支払遅延を理由に停止されました。
2013年6月には日本年金機構による差押を背景に、厚生労働省から建物の差押を受けました。
その後、外注先に対しては分割弁済を開始し、厚生労働省の差押は2013年10月に解除されたものの、金融機関からの借入金(当初約2億円)の返済遅延を繰り返していたということです。
2013年9月には鹿児島県信用保証協会がプロパー融資分を除く9611万円を代位弁済するなど、資金繰りが逼迫した状況が続いていました。
感染症の影響で入居率が低迷 2026年2月末に事業停止以降の詳細な業績は明らかになっていませんが、その後も入居者不足による低収益体質から脱却できず、デイサービスの運営も開始したものの、業況の改善には至らなかったということです。
加えて、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の影響による入居者の体調不良・死亡、医療機関への転院などにより入居率は低位で推移したとみられています。
直近の売上高と負債総額は?直近の2024年9月期の売上高は約3500万円に対し、最終損益は約800万円の赤字を計上していました。
資金繰りの改善には至らず、「アニミズム」は2026年2月28日をもって事業を停止し、破産開始決定を受けました。
負債総額は債権者25名に対して約5億円とみられています 。
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