【ホラー】河原の石を持ち帰ってはいけない…でも「どうしても持ち帰りたかった」“何か”に執着した少女を襲った異変【作者に聞く】

【漫画】本編を読む
「河原の石を持ち帰ってはいけない」「山のものを勝手に持ち出してはいけない」――そんな話を一度は聞いたことがあるのではないだろうか。今回紹介する『拾う』は、“なぜか強く惹かれてしまうもの”を持ち帰ったことで起きた不可解な出来事を描いた怪談漫画である。作品を手がけたのは、現役郵便局員でもある送達ねこ(@jinjanosandou)さん。郵便局員たちの実話怪談を集めたシリーズ『郵便屋が集めた奇談』の一編として描かれている。



物語は、郵便局員のリコさんが集荷先である女性と出会う場面から始まる。発送する荷物の中身は「石」。登山先から持ち帰って以降、不幸が続いたため、寺に相談したところ「山へ返したほうがいい」と助言されたという。ご婦人はどこか話しづらそうに、その石を送り返そうとしていた。
■“いいもの”に見えたからこそ怖い
その話を聞いたリコさんは、自身の幼少期の記憶を思い出す。学校帰りに拾った“あるもの”に、異常なほど執着してしまったのだ。汚れていたにもかかわらず、「とてもいいもの」に思えて仕方がなかったという。一度は捨てられても、ゴミ収集車を追いかけてまで取り戻したほどだった。その感覚は「欲しい」ではなく、“どうしても手放したくない”に近かったのかもしれない。
■石には“縁”を変える力があるのか
作品公開後には、「父が川の石を持ち帰って金縛りにあった」「河原の石は持ち帰るなと昔から言われていた」など、多くの体験談が寄せられたという。中には「石を拾うと縁に傷がつく」というコメントもあり、送達ねこさんも強く印象に残ったと語る。「出会うべき人に出会えなくなる」「出会ってはいけない人とつながってしまう」――そんな言い伝えが、静かに恐怖を広げていく。
■リコさんはなぜ拾ったものを明かさない?
気になるのは、幼いリコさんが実際に何を拾ったのかという点だ。しかし、本人はその詳細を今も明かしていないという。送達ねこさんが尋ねても、「災いの再演を怖れているから」と伏せられたままだったそうだ。正体が語られないからこそ、不気味さはより深く残る。
■理由のない執着にはご注意を
送達ねこさんは、「いいものに見えるものが、本当にいいものとは限らない」と語る。山や川、道端で、理由もなく強く惹かれるものを見つけたとき。それがただの偶然なのか、それとも――。説明できない“執着”が生まれた瞬間から、すでに何かが始まっているのかもしれない。
取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)
※記事内に価格表示がある場合、特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

