実験の結果を確かめる東北大の学生たち(2日、福島県福島市で)

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 東北大の学生が自作したロケットエンジンの燃焼実験が福島県福島市で行われ、点火に成功した。

 昨年度、2機の打ち上げに成功したサークル「FROM THE EARTH」(フロム ジ アース)の学生たち。今夏に予定する打ち上げに向け、弾みをつけた。

 エンジンは固体燃料と液体酸化剤を使った4号機で、小型飛行機が離着陸するふくしまスカイパークの駐車場で2日、燃焼実験が行われた。福島市は航空宇宙関連産業の推進事業に取り組んでおり、約70人の学生が所属するサークルはスカイパークを実験の場として活用した。

 実験に使ったエンジンは全長2メートルほどのロケットに搭載し、8月に秋田県で打ち上げる計画。2月、宮城県で行った前回の燃焼実験では初めて点火に成功したものの、後半にかけて不規則な燃焼が見られたため、改良を加えてきた。

 今回の実験では、激しい音とともに火が噴き出し、設計通り約5・3秒燃焼を続けた。その様子を確認した学生や、エンジン開発を進める企業関係者は喜びを爆発させた。ただ、実験データを見ると中盤に推力の値が乱れ、改善の余地があることもわかったという。

 エンジン部門を担当する東北大工学部3年の学生は「前回の実験の課題点は全てクリアし、一歩前進した。8月の打ち上げに向けて原因を究明したい」と話した。