オリックス・椋木蓮 TJ手術から3年半、磨き上げたスライダー武器に極める“生涯中継ぎ”の道
◇パ・リーグ オリックス3―1西武(2026年4月15日 京セラD大阪)
念願の一歩を踏み出し、笑顔があふれた。オリックス・椋木が2点優勢の9回を締め、プロ5年目で初セーブを挙げた。14日に23球を投げた影響でベンチを外れた守護神・マチャドの代役をこなし、21年以来となる本拠地・京セラドーム7連勝に貢献した。
「本当に一つの目標でもあったので。(今季の)早い時期に取れたのはすごく自信につながる。これからも、もっと投げたいと思える場所でした」
昨年8月末に岸田監督に直談判し、中継ぎに転向。「(先発から)逃げてでも、自分が長く生き残るには中継ぎしかない」と決意し、現役時代に同じく先発から救援に転向した指揮官も「俺もそっちの方が合っていた。ムック(椋木)がそう思うんやったらそうしよう」と受け止めてくれた。
22年9月末に受けた右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)から3年半が経過。発症のきっかけで24年まで投げられなかったスライダーを「(先発時より)リリースポイントがボール2個分ぐらい下がって横曲がりしだした」と勝負球に磨き上げ、この日もその球でカナリオを遊ゴロ併殺に仕留めた。
最後の先発登板となった昨季8月3日の日本ハム戦で4回途中7失点KO。「その試合の7回からそろうと決めていた」と今やトレードマークになった丸刈りは、24年オフに結婚した妻も乗り気で後押ししてくれたという。公式戦では昨季から13試合連続無失点。無双を続ける最速155キロ右腕は「しっかりやり切りたい」と、改めて生涯中継ぎ一本勝負を宣言した。 (阪井 日向)
