家づくりで間取りを検討する際、家具や家電のサイズまで具体的に決めておくことが理想。しかし、新しい家具や家電を購入する場合はなかなか難しい場合も…。今回、10か月ほど前に注文住宅を建てた日刊住まいライターが実際に体験した、間取りを決める際の「まさかのミス」と、その解決策について、詳しく語ります。

家づくりで見落としていた、家具や家電の「サイズ想定」

筆者は夫婦と1歳の娘との3人暮らしです。約10か月前に、大手ハウスメーカーで2階建て4LDKの注文住宅を建てました。

【間取り】2階建て4LDKの注文住宅の1階部分

設計段階で、新しく購入する冷蔵庫と洗濯機のサイズを想定して、必要なスペースを確保した筆者。ところが、実際に冷蔵庫と洗濯機を設置してみると、思っていたよりも周囲に余白ができ、想定外のすき間が生じてしまったのです。

後悔しかない…住んで気づいた「想定外のミス」

想定外の隙間が生じたのは、おもに以下の3か所です。

・冷蔵庫横

・洗濯機横

・ランドリールーム内の収納棚横

冷蔵庫は放熱のために一定のスペースを確保する必要があるため、「左右に余裕があっても問題ない」と考えていました。その結果、正面から見た冷蔵庫の右側には約14.5cmの空間ができています。

ただ、実際に生活してみると、この隙間が想像以上に目につくように。

また、洗濯機横は排水口の位置の関係で31cmほどスペースが空いています。

さらに、ランドリールームは当初造作棚を設置する予定でしたが、予算の都合で既製の収納棚に変更することに。そのため、横幅がピッタリの収納棚を設置できず、こちらは14cmほどの隙間が生じています。

入居当初はそれほど気にならないと思っていた隙間。

ところが、暮らし始めるといずれも視界に入りやすい場所だったためか、徐々に気になるようになりました。

隙間を有効活用する「後づけ収納」の工夫

限られたスペースを活かすため、わが家では次のような工夫を取り入れることに。

●1:冷蔵庫横は「スリムワゴン」でストック収納場所に

冷蔵庫と壁の間にできた隙間には、キャスターつきのスリムワゴンを設置。

収納を設置した状態でも、メーカーが推奨する放熱スペースは確保できるサイズを選んでいます。

飲料ストックの収納として活用でき、使い勝手も向上しました。

●2:洗濯機横は「足つき棚」で浴室グッズを収納

洗濯機横は排水口を避ける必要があったため、脚つきの収納棚を採用。

空間をまたぐ形で設置できるタイプを選ぶことで、デッドスペースを有効に使えています。

幸いなことに、浴室入口に設置できたので、洗剤や入浴用品の出し入れもしやすくなりました。

●3:ランドリールーム内の収納棚横は「スリム棚」で収納効率アップ

ランドリールーム内の収納棚横には、すき間に合うスリムな収納棚を設置することに。

靴下などの細かい衣類をしまうのに、この収納棚が活躍しています。

以前は、シャツなどを入れている幅広の収納と一緒にまとめていたため、ごちゃごちゃしがちでした。しかし、小分けできるスリムな収納を設置したことで、こまごました衣類が整理しやすくなり、取り出しやすさが格段にアップ。

今回のように、わずかなサイズの差によって想定外のすき間が生じるケースもあります。

最初は落ち込みましたが、こうしたすき間も工夫次第で収納として活用でき、暮らしの向上にも役立ちました。

一方で、事前にサイズを細かく確認しておくことの大切さもあらためて実感。暮らしやすさを高めるためには、計画段階での準備と、住み始めてからの柔軟な工夫の両方が必要だと感じています。