移籍初本塁打の岡本和真(C)ロイター/Imagn Images

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 27日に開幕したプロ野球。3月にWBCが開催されたこともあり、多くの選手がメジャー挑戦に向けて着々と準備を進めている。前回2023年大会後は、山本由伸(オリックス→ドジャース)ら計8投手が米球界へ移籍した。

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 今年、多くのメジャー球団から注目を集めているのが、29日のロッテ戦に先発した西武の平良海馬(26)だ。

 昨季は抑えとしてセーブ王を獲得した右腕は今季から先発に再転向。この日は開幕2連勝と勢いに乗るロッテ相手にプロ初完投、初完封勝利をマークした。九回にこの日最速タイの156キロをマーク。スライダー、スプリット、チェンジアップなど変化球も巧みに操る剛腕を巡っては、今季終了後にもポスティングによるメジャー挑戦が噂されている。

「辣腕のスコット・ボラス氏と代理人契約を結んでいる平良は、かねて球団にはポスティングの容認を要望している。昨オフは今井達也(アストロズ)、高橋光成(残留)がポスティングを認められ、今年は平良の順番です。先発、リリーフの“二刀流”で26歳と若いだけに、3年30億円以上の契約は勝ち取るのではないか」(放送関係者)

 投手ではWBCに出場した日本ハムの伊藤大海(28)、ロッテの種市篤暉(27)が平良と同様、今季終了後にメジャー挑戦する意向があるという。

 伊藤は準々決勝のベネズエラ戦で決勝の本塁打を浴びるなど、やや精彩を欠いたものの、「移籍に備えてすでに代理人契約を結んでおり、複数球団が関心を持っている。侍ジャパンでアドバイザーを務め、日本ハムのOBでもあるパドレスのダルビッシュのことを尊敬しているだけに、パドレス入りもありうる」(前出の関係者)。

 WBCではリリーフとして名前を売った種市も、すでに移籍の希望を球団に伝えているという。

「先発である種市はリリーフとしては未知数ながら、何よりフォークは一級品。握りなどを微妙に変えながら、いわゆるカウントを取る球と空振りを取る球を投げ分ける。メジャーでも成功する確率が高い投手、という見方が米球団の間で広がっています」(前出の関係者)

 打者は、こちらもWBCに出場したDeNAの牧秀悟(27)、阪神の佐藤輝明(27)の同学年コンビがメジャー移籍を目指している。

 牧はWBC全5試合で13打数2安打の打率.154、佐藤輝も全5試合で10打数3安打の打率.300だった。かねてメジャーの評価が高い投手とは違い、移籍実現のハードルは高いとみる関係者は少なくない。

「今季から米移籍したブルージェイズの岡本和真(29)やホワイトソックスの村上宗隆(26)と比べ実績が劣るうえ、そもそも日本人野手の評価はイマイチですからね」とは、米特派員のひとりだ。

「牧は『打撃に関しては高い技術を持っている。逆方向への打球が伸びるのはプラス』との見方もあるが、二塁守備に難がある。佐藤輝も150キロ超の直球への対処に課題がある分、積極的に獲得を目指す球団は少ないとみています」

村上はメジャー史上4人目の新人開幕3連発

 ドジャースの大谷翔平やカブスの鈴木誠也はともかく、レッドソックスの吉田正尚は開幕から2戦連続スタメン落ち。そもそも内野手は成功例自体が少ない。

 CS放送局ジェイ・スポーツのコラムによれば、村上はそんな事情を理解したうえで、「日本人野手はなかなか結果が出てないというのは、日本の状況ではあると思う。その中で僕と岡本さんが両コーナー(一、三塁)を守って、内野手として活躍することで、また今後の日本からアメリカに来る人たちの評価を上げられるようにじゃないですけど、それと自分の実力をしっかり証明できるようにやっていきたいと思います」と言っている。

 そんな中、岡本と村上が開幕から好発進した。

 岡本はアスレチックスとの開幕カードで2試合連続安打をマーク。2戦目には4番に抜擢され、この日のアスレチックス戦では「5番・三塁」で出場。四回に先頭で打席に立つと、相手の先発右腕モラレスの直球を捉えて右翼スタンドにメジャー初本塁打を放った。

 村上はブルワーズ戦に「2番・一塁」でスタメンに名を連ね、二回に右腕スプロートから放った当たりは右翼手のグラブをはじいてスタンドイン。日本人選手初の開幕から3試合連続弾とし、デビュー戦から3戦連発はメジャー史上4人目となった。

 2人がこのまま一定の成績を残せば、日本人野手の評価に変化が生じる。牧や佐藤輝にとって追い風になるかもしれない。

 来年の27年オフには中日の高橋宏斗(23)に加え、阪神の森下翔太(25)らが移籍候補に挙がる。ドジャースなどが熱視線を送る高橋はさておき、森下にとってもプラスになりそうだ。

 森下はWBC準々決勝のベネズエラ戦で3ランを放ち、メジャーへのアピールに成功。29日の巨人戦では今季1号を放つなど、開幕から好調をキープしている。

「特筆すべきは打球速度の速さ。データ解析システムの『スタットキャスト』によれば、WBCでの森下の平均打球速度は約156.4キロ。全ての出場国の選手を対象にしたランキングで9位に入った。侍ジャパンでは大谷の約164.3キロに次ぐ2位。ベネズエラ戦の本塁打は約170.1キロを計時した。もともとポテンシャルは高いですからね」(前出の特派員)

 岡本&村上の活躍で野手に注目が集まれば、海を渡る日本人選手はますます増えそうだ。

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 そんな村上だが、今夏にも「いきなり放出される可能性がある」と米メディアが予想している。いったいどういうことか。その確率はどれほどのものなのか。

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