【世界フィギュア】V締めの坂本花織「試合に出て結果を残す過程…今思えば青春」現役生活振り返る
◇フィギュアスケート世界選手権第3日(2026年3月27日 チェコ・プラハ)
女子では、今大会限りで引退する五輪2大会連続メダルの坂本花織(25=シスメックス)がフリー158・97点をマークし、合計238・28点で日本勢最多4度目の優勝を飾った。フリー、合計とも自己ベストで今季世界最高得点。合計は世界歴代6位のままだが、フリーではアリーナ・ザギトワ(ロシア)を上回り世界歴代5位となった。
メダリスト会見では、天真爛漫な坂本節が連発。引退して恋しくなりそうなことを問われると「いっぱいあってんけど…」と関西弁のノリで切り出し、思いの丈を語った。「試合に向けて一生懸命練習することがきっと恋しくなる。毎シーズン、新しいプログラムをつくって、試合でしっかりパフォーマンスできるくらい調子を上げて、試合に出て結果を残す過程がないんだなと思うと、それは今思えば青春だったなと思う」と現役生活を振り返った。
周囲から「グレーティスト・スケーター」との評価を受けることについては「今までやるべきことを毎シーズンんやってきただけ。自分だけの力でここまで上がったと思ってもないし。自分だけの結果じゃないと思う」と強調し、支えてくれる人たちへの感謝を忘れなかった。グレーティスト・スケーターと言えば「伊藤みどりさんや荒川さん、真央ちゃん…そういう人たちを思い浮かべる。そこに自分の名前を連ねる勇気はない」と謙遜した。
22年に初の世界女王の座に就き、直近の4年間は見えない重圧と向き合い続けた。かつては「2番手が多くて中野先生からシルバーコレクターと言われた」と言うが、「追いかける側は必死にやるだけ。世界チャンピオンになり、メダリストという肩書が、思っていなくても勝手に重荷になっていた」と振り返る。「絶対女王」との通り名に「そういう立場でやらなければいけないのかな」と悩むことも。頂点を守り続ける4年間、自分に求めるレベルも自然と高くなった。苦しんだ分、成長できたようで「凄く良い経験になった。この4年の経験は大変だったけど良かった」と語った。
