女優・佳那晃子さん(70)が死去 くも膜下出血で闘病13年 「魔界転生」「金妻」などに出演 美貌と実力派演技で人気を博す
元女優の佳那晃子さんが3月21日、静岡県内の病院で死去した。享年70。夫・源高志さん(78)が取材に明かした。佳那さんは、映画「ザ・ウーマン」「魔界転生」「陽暉楼」、テレビドラマ「金曜日の妻たちへ」などに出演し、抜群の存在感を発揮した1980〜2000年代の人気女優。2013年、くも膜下出血で倒れ、以来、13年2カ月にわたって入院とリハビリ生活を送っていたが、古希を迎えた直後に容体が悪化したという。女優としての活躍、家族が抱えた巨額の借金とその返済、そして大病との相次ぐ闘い――。波乱の人生に幕をおろした。
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最期のひと月は
源さんによれば、佳那さんは入院先の病院でひと月ほど前に出血性胃腸炎の症状が出た。その後は尿路感染による腎障害、そして肺炎を起こし、「多臓器不全」の状態に。3月21日の未明に息を引き取ったという。

「入院してから13年が過ぎましたが、表面上、大きな異変は見つかっていませんでした。しかし、一年ほど前から食事を戻すことが増えてきていましたから、実際には胃腸に障害が起きていたのでしょう。最期のひと月は急速に体調が悪化していきました」
コロナ禍で回復が帳消しに
佳那さんは1956年、東京生まれ。短大在学中に、日本テレビ主催のミスコンテストで入賞し、芸能界デビュー。映画「ザ・ウーマン」、「魔界転生」などに出演。その美貌と、時に大胆な妖艶演技で人気を博し、バイプレーヤーとして長らく第一線で活躍していた。
1990年、「スター誕生!」「カックラキン大放送」などを手掛けた人気放送作家・源高志氏と結婚。夫が金銭トラブルで抱えた借金に苦しんだものの、夫婦で10年かけて完済。老年期の入り口を迎え、伊豆半島に転居した。その後はネフローゼ症候群などの病にも見舞われたが、こちらも寛解した。しかし2013年1月、くも膜下出血が彼女を襲う。
10時間を超える大手術で一命はとりとめたものの、以後は寝た切りの生活に。食事も排せつも一人ではままならなくなった。それでも懸命のリハビリで一時は車椅子に乗り、補助があれば立ちあがれるまでに回復した。
が、突然襲ったコロナ禍がそれを帳消しにする。源さんは病室への出入りが出来なくなり、看護師もリハビリ介助を制限された。そのためか、状態は倒れた1〜2年後の時まで戻ってしまったという。
伊豆の海に散骨
コロナ禍が明けた後も源さんは毎日、病院に通い、看病を続けた。時に昔の思い出話をすると、目をパチッと開けて反応することもあったという。
しかし、冒頭で述べたように、先月頃から体調が悪化。3月8日に70歳の誕生日を迎え、15日に源さんが78歳の誕生日を迎えた後、息を引きとった。
「最期を看取ることが出来ました。病室では手足をずっとマッサージしていましたが、最初は反応をしていたものの、だんだんとそれもなくなっていった。それでも苦しい中でも必死で息をしようとするので、“もう楽をしろよ”と。亡くなった夜はさまざまな話をすることが出来ました。13年前、よく戻ってきてくれた。コロナが来なければなあ、と。倒れてからの13年間、頑張って生きてくれたと思います。私も女房のおかげで生かされていました。女房は父母も弟も亡くなっていて、身寄りがない。私が看取ることが出来てよかった」(源さん)
葬儀や告別式は身内だけで済ませる予定。遺骨は佳那さんの好きだった伊豆の海に散骨するという。
波乱万丈の70年の生涯を終えた佳那さん。表舞台から姿を消して13年余り経つが、その生きざまを含めていまなお人々の記憶に残り続ける、名女優であった。
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デイリー新潮編集部
