【独自入手】CMは部屋と力士で半々…弟子暴行の元照ノ富士〈お金の管理・収入の取り決め〉文書の中身
事件現場には師匠の他、弟子やタニマチなど数人が居合わせていたという。2月24日から日本相撲協会が当事者への事情聴取を行っている、伊勢ヶ濱親方(34、元横綱・照ノ富士)の暴行トラブルだ。
「トラブルが起きたのは2月下旬の深夜です。伊勢ヶ濱親方や部屋に所属する伯乃富士(22)や錦富士(29)、有力なタニマチらを交えての会合でのことでした。会が進むと、酒に酔った伯乃富士が店にいた女性に絡んだとか。弟子の醜態に親方は激怒し、伯乃富士をはたくなどの暴行を加えたとされます。
反省した親方は翌日、同席した伯乃富士と錦富士へ『事実を話してくれ』と伝えます。2月24日には3人で相撲協会へ出向き事情聴取を受けたそうです。相撲協会は3月6日の理事会で対応を協議。3月場所(千秋楽3月22日)が終わってから、処分決定となる見込みです」(相撲協会関係者)
相撲協会は「暴力決別宣言」を打ち出し、師匠や力士の暴行を厳しく禁じている。伊勢ヶ濱親方も現役時代の’17年10月、元横綱・日馬富士による平幕・貴ノ岩への暴行現場にいて事態の深刻さを認識していたはずだ。弟子の失態とはいえ、親方から暴力を振るうのは明らかに行き過ぎた行動だろう。
『FRIDAYデジタル』は、伊勢ヶ濱親方の考案したとされる文書を独自に入手した。〈力士心得・ルール〉と題されたペーパーだ。〈稽古の時間を守ること〉〈20歳までは酒・たばこ禁止〉など、力士として心掛けるべき事柄が記されている。
〈70%を本人にバックする〉
気になるのが〈お金の管理・収入の取り決め〉という項目だ。〈全員に後援会/ファンクラブを〉作り、会費の〈70%を本人にバックする〉とされる。さらにCM収入は〈(部屋)5対(本人)5で分ける〉と書かれているのだ。ペーパーの中身を知る別の部屋のタニマチが語る。
「伊勢ヶ濱親方が’25年6月に部屋を継承してから、関係者に配られたそうです。親方としては所属力士の生活習慣やお金の流れについて、しっかりしたかったのでしょう。
伊勢ヶ濱部屋には、各力士の地元後援者らが作る後援会とは別に、部屋が主宰する各力士の後援会があります。親方は地元の後援会をなくして、部屋で後援会を一括管理して会費の30%が部屋に入るようにしたかったとか。しかし一部の力士から『昔から世話になった人が作ってくれた後援会をなくすことはできません』と反発を受け、併存する形になったようです」
CM収入についてのルールも異例のようだ。このタニマチが続ける。
「CM収入を部屋と力士で半々にするというのも、あまり聞いたことがありません。CM出演料や個人後援会からの収入は、全て力士の取り分になる部屋も多いですから。親方がお金の管理を重要視しているのは間違いないでしょう。
伊勢ヶ濱部屋には、旧宮城野部屋から転籍した力士が大勢います。旧宮城野親方(40、元横綱・白鵬)は、お金に関してはおおらかな師匠でした。転籍した力士の中には、伊勢ヶ濱親方の管理体制に戸惑っている人間も多いと思います」
〈私腹を肥やす意図はなく〉
背景には部屋と親方の事情があるようだ。
「現役最多の31人の力士が所属する伊勢ヶ濱部屋は、より広い施設を確保するための移転計画があります。また親方は先代から年寄株を継承した際、かなりの諸費用がかかったとか。部屋としても代替わりしたばかりで何かと物入りのため、お金が必要なようです」(同前)
『FRIDAYデジタル』は〈力士心得・ルール〉や、各収入を力士と分ける制度について伊勢ヶ濱部屋へ質問状を送った。以下が部屋からの回答だ。
〈文書は代替わりした昨年6月に、親方が部屋の関係者全員と相談して考案しました。(後援会からの収入の)30%は部屋の経費にあてています。例えば、後援会の皆様に送る番付にかかる費用などです。
(CM収入については)相撲協会として明確なルールはありません。部屋単位という認識です。決して私腹を肥やす意図はなく、力士たちのために行動したいと思います〉
暴行事件について相撲協会へ事実を話し「処分を待っている状態」という伊勢ヶ濱親方。独自の〈ルール〉を徹底し、部屋の混乱を収めることができるだろうか。
