川麻世がメディアの仕掛けるハニートラップを激白「最初からその女性が記者と繫がっていたとしか思えない」
’04年に在上海日本領事館の事務官がハニトラを仕掛けられて諜報協力を強要され、『国を売ることはできない』という遺書を残して自殺した事件などは大きく報道されましたが、これは公人だったから表沙汰になったもの。実は、中国に駐在する商社マンなどを中心に、多くの人が引っかかっている」
◆ハニトラの手口には決まったパターンがある
そのハニトラの手口には決まったパターンがあるという。
そのうえで、スパイは徐々に求める情報をレベルアップさせていく。最初は『あなたの会社に興味がある。社内報が見たい』と切り出すなど、誰でも持ち出せる情報を求めることで、情報を渡すことへの抵抗感をなくしていく。お礼に数千円の商品券を渡したりして。それが社外秘に類する情報になってくると、数十万円という報酬を渡して共犯関係に仕立てる。早い段階で肉体関係を結んでしまえば、後戻りできない」
興味深いのは、総じてハニトラ要員の女性は、目を引くような美人ではないことだ。
「美人は男の警戒心を高めるので、“手が届きそう”な愛嬌のある女性が多い。実際、私も公安時代に中国大使館で行われたレセプションに参加した際、チャイナドレス姿のかわいらしい女性に狙われました。その日のことを上司に報告したら、『10日以内に女性から食事に誘われるから気をつけろ』と言われて、そのとおり10日後に誘いの連絡が来ました。
物は試しと誘いに乗ったら、女性がバイトしているという中華料理店に連れていかれ、ものすごいペースで彼女は飲み続けた。帰り際には足元がおぼつかなくなって、耳元で『ホテルで少し休みたい』と言ってきましたが、当然、タクシーに押し込んで帰ってもらいました(笑)」
◆官僚に接近する中国人留学生による“友達作戦”
一方で、軍事機密に触れる自衛官は意外にもハニトラ対策が甘いという。40代の現役自衛官が話す。
「多くの自衛官は5年に一度の適性検査を受けるのみ。どんな外国人にどこで会ったか、交友関係に“露華鮮”(ロシア・中国・北朝鮮)の人間はいるかなどを検査し、該当する人は重要情報を扱えないようにする。非同盟国の外国人との交友が多い人は、まずレーダーを扱う通信系や管制系の職につくことはありません。ただ、防諜対策の特別な講習がないので、危機意識のある自衛官は少ない。
’00年に防衛省が東京・市ヶ谷に移転して以降、不思議なほど周囲に中華料理店や韓国パブなどができましたが、自衛官が飲むのはそうした店ばかり。自衛官は収入が少ないのに食欲旺盛なので、安上がりの中華料理店は宴会に欠かせないんです(笑)。当然、キャバクラなどに行くお金もないので、フィリピンパブや韓国クラブで発散する自衛官も多い。防諜対策を徹底するには、自衛官の報酬引き上げが必須です!」
◆「情報漏れは完全には防げない」
とはいえ、いくら対策を講じても「情報漏れは完全には防げない」とも話す。
「近年では中国の“友達作戦”とも言える諜報活動がすごいんです。防衛省を中心に官公庁は外国人の庁舎への立ち入りは厳しくチェックしますが、学生はほぼフリーパス。だから、日本に留学している中国人学生がゼミでの研究のためと言えば、防衛省の幹部にも会えてしまう。
