「浴室乾燥は電気代が高いからドラム式洗濯乾燥機を買いたい」という妻。本体価格が高くてもドラム式洗濯乾燥機の方が、結局はお得ですか?

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雨の日や洗濯物が乾きにくい季節、浴室乾燥機があると便利です。しかし、使用頻度が増えるにつれて電気代が気になり、「光熱費をおさえるためにドラム式洗濯乾燥機を購入したい」と考える人もいるでしょう。 一方で、ドラム式洗濯乾燥機は一般に本体価格が高額なため、買い替えることで本当にお得になるのか、疑問を感じることもあるかもしれません。 今回は、浴室乾燥機とドラム式洗濯乾燥機の電気代を試算し、初期費用を含めたトータルのコストについて解説します。

浴室乾燥機とドラム式洗濯乾燥機の1回あたりの電気代の差

浴室乾燥機とドラム式洗濯乾燥機を使用した場合、1回あたりの電気代にどれくらいの差が出るのかを試算します。ある住宅設備機器メーカーの公式サイトによると、200ボルトの浴室換気乾燥暖房機の消費電力は、乾燥の標準モードで2020ワットです。
この機種を使用し、5キログラムの洗濯物を乾燥させるために約1時間45分かかると仮定して計算した場合、1回あたりの電気代は約110円かかります。なお、電気料金単価は31円で計算しています。
次に、省エネ性能が高いヒートポンプ方式のドラム式洗濯乾燥機について、大手電機メーカーの仕様データを参考に、乾燥工程にかかる消費電力量を算出します。
洗濯物の量や乾燥モード(標準や省エネなど)によって変動しますが、乾燥1回あたりの消費電力量は約550ワットアワーから820ワットアワー程度です。ドラム式洗濯乾燥機の場合、1回あたりの電気代は約17円~25円となります。
表1

乾燥方法 1回あたりの電気代(目安) 浴室乾燥機 約110円 ドラム式洗濯乾燥機 約17円~25円

※筆者作成
浴室乾燥機と比べてドラム式洗濯乾燥機は、1回あたり80円以上の電気代をおさえられる可能性があるため、長期間使用する場合の節約効果は大きいといえます。
 

なぜドラム式洗濯乾燥機は電気代が安くなるのか

ドラム式洗濯乾燥機のランニングコストが安くなる理由のひとつとして、乾燥スピードの速さが挙げられます。稼働時間が短縮されれば、その分、光熱費をおさえることにつながります。
また、一度に乾燥できる容量の大きさもポイントです。大容量のモデルであれば、一般的な洗濯機よりも多くの衣類を一度に乾かせるといわれています。乾燥の回数を減らすことができれば、複数回乾燥機を回す必要がなくなり、トータルのコスト削減につなげられるでしょう。
悪天候時にコインランドリーを利用する手間や費用と比較しても、自宅で効率よく乾燥できる点は大きなメリットといえそうです。

初期費用が高くても導入するべき?

高性能なドラム式洗濯乾燥機を導入する場合、ネックになるのが初期費用の高さです。一般的に、ドラム式洗濯乾燥機の本体価格は12万円から30万円前後とされています。
決して安くはない買い物ですが、導入するかどうかは毎日のランニングコストを含めて考える必要があります。先ほどの試算では、浴室乾燥機と比較して1回あたり約80円から90円の差が出ました。
表2は、毎日1回乾燥機能を使うと仮定して、年間どれくらい節約できるのかを算出したものです。
表2

期間 節約額の目安 1ヶ月(30日) 約2400円~2700円 1年間(365日) 約2万9200円~3万2850円

※筆者作成
この計算に基づくと、5年から10年ほど使い続けた場合、電気代の差額だけで本体価格の大半を回収できる可能性があります。導入時に数十万円の出費があったとしても、長い目で見ればトータルの支出はそれほど大きく変わらないケースもあるようです。乾燥にかかる時間を短縮できるメリットもあわせて検討するとよいでしょう。

長期利用ならドラム式洗濯乾燥機がお得になる可能性がある

浴室乾燥機とドラム式洗濯乾燥機の電気代を比較すると、ドラム式洗濯乾燥機の方が1回あたりのコストを大幅におさえられるようです。
初期費用は高額になる傾向がありますが、毎日使用する場合、5年から10年ほどで本体価格との差額を回収できるケースも十分に考えられます。コスト面だけでなく、家事の時間を短縮できるメリットなども含めて、総合的に検討するとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー