「私、幸せになれると思ってた…」年収2,000万円超・42歳の外資系エリートとタワマン生活を満喫する28歳女性、結婚わずか半年で実家に出戻りのワケ
結婚相手に求める条件として、今も昔も「経済力」は外せない要素のひとつです。ゆとりのある暮らし、将来への安心感。高年収のパートナーとの結婚は、この先の人生を保証するようなものに映るかもしれません。しかし、現実はそう単純ではないようです。理想的な結婚を手にしたはずのある女性のケースを見ていきます。
完璧なはずだった「14歳差の結婚生活」…その裏側にあった違和感
工藤里美さん(28歳・仮名)。少し前まで、都内タワーマンションで誰もが羨むような生活を送っていました。夫である田辺大介さん(42歳・仮名)は、外資系コンサルティングファームに勤務する、まさにエリート。
年収は2,000万円を超え、端正なルックスに穏やかな物腰。里美さんにとって、大介さんは非の打ち所のない、理想の結婚相手だったといいます。
「共通の知人の紹介で知り合ったのですが、最初から本当に優しくて、年上の包容力を感じられました。40歳を超えてなぜ独身なのか気になりましたが、仕事一筋で機会を逃したと。結婚が決まったときは友人たちからも『最高の玉の輿だね』と羨ましがられ、自分でもこれ以上の幸せはないと思っていました」
里美さんは都内の事務職として働いていましたが、結婚を機に大介さんの希望で退職。専業主婦として、都心の眺望を楽しむ優雅な毎日が始まりました。しかし、入居してわずか1週間後、その平穏は唐突に破られます。
大介さんの母である悦子さんが、断りもなく合鍵を使ってリビングに現れたのです。
「驚いている私に、義母は『大介の健康管理は私の仕事。今日から冷蔵庫の中身をチェックさせてもらうわね』と平然と言い放ったんです。大介さんは隣で苦笑いするだけで、止めてくれる気配すらありませんでした」
悦子さんの干渉は、日に日にエスカレートしていきました。毎週末、連絡なしに自宅を訪れては、掃除の行き届いていない箇所を指摘し、里美さんの料理に細かくダメ出しをします。
さらに驚いたのは、大介さんの家計管理でした。外資系エリートとして稼ぐ一方で、支出のすべてを悦子さんが管理しており、里美さんに渡される生活費も悦子さんの承認が必要だというのです。
「大介さんに相談しても、『母は僕を一人前以上に育ててくれた。感謝こそすれ、邪険にはできない』の一点張り。マザコンとは少し違う……母親に逆らうという選択肢自体を持ち合わせていないようでした。私の味方になってくれるはずの夫が、そうではなかったんです」
決定打となったのは、ある日の夕食時でした。悦子さんが里美さんに対し、「子どもができたら大介の母校である小学校に入れるのが決まり。里美さんの学歴では教育方針についていけないだろうから、私が家庭教師の手配もすべてやる」と宣言したことです。
大介さんはその場でも「母さんの言う通りにすれば間違いないよ」と微笑んでいたといいます。
「この先何年も、この一卵性親子のような二人のもとで暮らしていくのかと思ったら……とても家族ではいられないと感じて、家を出たんです」
里美さんは、大介さんが仕事で不在の間に荷物をまとめ、実家へ戻ることを決意しました。結婚生活は、わずか半年で破綻。現在、離婚に向けての話し合いが進められているといいます。
データから見る「若者の結婚観」と、高スペック婚の落とし穴
内閣府『令和6年度 若者のライフデザインや出会いに関する意識調査』によると、現代の若者が結婚相手に求める条件や、結婚に対する考え方に変化が見て取れます。
同調査によれば、結婚相手を選ぶ際に重視する項目として、依然として「経済力」や「職業」は高い水準にありますが、それ以上に「価値観の近さ」や「一緒にいて気を使わないこと」を挙げる割合が増加傾向にあります。
特に女性においては、相手の収入だけでなく「家事・育児への協力姿勢」や「義理の家族との関係性」を、結婚生活の持続可能性を判断する重要な指標として捉える層が目立ちます。
また、同調査内の「結婚生活に対する不安」という項目では、男女ともに「自由がなくなること」に加え、「相手の家族との付き合い」を挙げる回答が上位にランクインしています。
里美さんのケースは、まさにこの「相手の家族との関係」が、本人の想定を超えて生活を侵食してしまった典型といえるでしょう。
かつての「三高(高学歴・高収入・高身長)」ブームのころとは異なり、現代の結婚は「誰と、どのような距離感で、どのような生活を送るか」というバランスが重視されています。
2,000万円超という年収は確かに魅力的ですが、その背景にある家族のパワーバランスや、パートナーの精神的な自立度は、数字には表れません。いかに見えない部分を見極めるか。それが、安定した結婚生活を手に入れるためには欠かせないようです。

