米アレルギーはとても少ない! 米が“安心食材”といわれる理由とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 米の話】

写真拡大 (全5枚)

小麦アレルギーはよく聞くけれど、米アレルギーってあるの?

アレルギーになりにくい米の不思議

「食物アレルギー」と聞いて思い浮かぶのは、小麦、卵、乳製品などではないでしょうか。なかでも小麦は、パンや麺類、加工食品などに幅広く使われ、日常生活で避けるのが難しい代表的なアレルゲンです。含まれるグルテン(たんぱく質)は消化されにくく、腸内で免疫を刺激しやすい構造を持っています。

一方で、米アレルギーも実際に存在します。米に含まれる特定のたんぱく質に体の免疫が反応し、せきやじんましん、腹痛などの症状が出ることがあり、調理中の蒸気で反応する例も報告されています。ただし、発症頻度は極めてまれで、食物アレルギー全体のなかでもごくわずかです。米アレルギーの原因はまだ完全には解明されていませんが、一般に米はアレルギーを起こしにくい食品とされ、医療食や学校給食などにも幅広く使われています。

アレルギーの発症のしやすさの違いは、穀物に含まれるたんぱく質の構造に起因することもあります。小麦・大麦・ライ麦のなかで、小麦だけがグルテンを含んでおり、これがアレルギーや消化トラブルの原因になりやすいため、「グルテンフリー」という考え方が世界的に広まっています。

正しい理解をもとに、自分に合った食事の選択をしていくことが大切でしょう。

子どもに多いアレルギー食品ベスト5

【1位 鶏卵】最多のアレルゲン。 生でも加熱でも注意が必要
【2位 牛乳】アイスやヨーグルト、チーズも含む
【3位 小麦】 パン・麺類・お菓子に広く使用される
【4位 大豆】 味噌・豆腐・しょうゆなど和食に多く含まれる
【5位 えび・かに】外食メニューやだしにも含まれることがある

アレルゲンの割合

出典●文部科学省・厚労省 食物アレルギー調査(2020年)より

1位 鶏卵 約35%
2位 牛乳 約20%
3位 小麦 約10%
4位 大豆 約8%
5位 えび・かに 約6%

米は0.1~0.2%未満とされ、このランキングには含まれないほど少数の報告です。

米が“安心食材”といわれる理由

【米はアレルゲンになりにくい】
・たんぱく質構造がシンプル
・離乳期から食べ慣れる
・精製加工が少ない
・加熱調理が基本なので消化にやさしい
・アレルギーが出やすいたんぱく質を減らした低アレルゲン米もつくられている

上記のような理由から、米は比較的安心して食べられています。ただし、まれにアレルギー症状が出る場合もあるので、その際は医師に相談しましょう。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 米の話』著:トキオ・ナレッジ