◆投資家個々人の運用ニーズに的確に応える情報提供

 ――新NISAへの対応について教えてください。今後も新NISAでSBI証券を選び続けてもらうために強化していくポイントは?

 お客さまのニーズに合った商品のご提供と拡大するNISA成長投資枠ファンドラインアップ(直近では業界全体<ETF除く>では2003本うちアクティブ1493本、当社では1299本うちアクティブ861本)(2024年12月時点)の絞り込み例の1つとして「SBIセレクト」の役割はますます大きくなっていくのではないかと考えています。良質なNISA「成長投資枠」のファンドの情報発信の場となれば良いと考えています。

 当社では会場・WEB配信ハイブリッド型セミナー「NISAの学び舎」を定期的に開催し、投資信託やETF(上場投資信託)の情報を発信しています。2024年2月に開催した「新NISAの学び舎2024」では来場とオンライン参加を合わせ約1万7000人の方に参加していただきました。今年は3月1日に東京駅近くの東京国際フォーラムを会場に「NISAの学び舎2025」を開催します。2024年と比較すると出展ブースとセミナー会場の座席数を2倍にします。投資系の著名インフルエンサーにもブースを出していただいて、インフルエンサーから直接話を聞く機会を設けるというのも大きな特徴です。また、今年はETFの特設ブースを出していただき各ブースではETFの基礎が学べるミニセミナーを開催します。投信運用会社のブースは22社が参加していただく予定となっており、当日は9時30分から18時までの開催を予定していますが、1日では回りきれないくらいのボリュームのある情報提供の場になると存じます。

 また、昨年12月に設定した「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」は、当社単独で募集を行って当初設定額が約600億円となり、設定から1カ月足らずの1月10日には純資産残高が900億円を超えました。お客さまのニーズにかなった商品を良いタイミングで発売すれば、ネット証券からでも大規模な人気商品ができるということの事例になったと思います。NISAとは直接関係しませんが、昨年は英国の運用会社マングループと連携してオルタナティブ投資(代替投資)を組み入れた投資信託の取り扱いも始めました。ネット証券は複雑な仕組みの商品を販売するのには不向きという見方もありますが、しっかりした情報コンテンツを提供することによって、複雑な仕組みの商品についてもお客さまにお伝えできることが分かってきました。「SBIセレクト」によって優れた運用実績のあるファンドの品ぞろえを充実させる一方で、「SBI発」の新商品にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

 対面の販売会社は、個々の販売員の力によって幅広い知識に基づく丁寧な情報提供が可能です。ただ、対面の販売会社では、商品の比較情報の提供が中心になりがちで、説明を受けた商品の特徴などはよく理解できても「その商品が自分にとってどのような意味があり、価値がある商品なのかは今一つよくわからない」というご意見をお客さまから聞きます。私どもは、情報発信を積極的に行うことによって、商品の内容を分かりやすく伝えることはもちろん、お客さまにとってその商品の価値があるかどうか納得いただけるような情報を届けたいと考えています。ご自身で投資判断をされるにあたって重要なことは、その投資行動が自分にとってメリットがあるかどうかの判断です。そのような情報を一人ひとりのお客さまに的確に届けられるよう努力を続け、お客さまに選ばれる証券会社であり続けたいと考えています。