「劇的コンバートで大成功を収めたスター選手」10名
サッカーには様々なポジションがあり、ディフェンダーとストライカーでは仕事の内容が大きく異なるものだ。
今回はそのようなスポーツの中で「ポジションをコンバートしたことで大きな成功を収めたスター選手10名」をご紹介する。
リオネル・メッシ
元々のポジション:右ウイング

変更後のポジション:センターフォワード

バルセロナで2003年にデビューを果たしたリオネル・メッシ。圧倒的なドリブルと得点力で若くしてチームの中心となり、右ウイングのポジションから試合を完全に支配した。
しかしその決定的な仕事をする能力を生かすため、ジョゼップ・グアルディオラ監督によって中央のポジションでいわゆる「偽9番」の役割を任された。右も左もスペースを使えることもあり、メッシは最低限の運動量で最高のパフォーマンスを見せられるようになった。
ティエリ・アンリ
元々のポジション:左ウイング

変更後のポジション:センターフォワード

ティエリ・アンリがアーセナルと契約したとき、まだ彼はユヴェントスで左サイドを任されていた。ウイングだけではなくウイングバックのような役割も行い、圧倒的なスピードをタッチライン際から生かそうと戦っていたが、そのプレーは決して傑出したものでもなかった。
そしてアーセン・ヴェンゲル監督の下でストライカーにコンバートされ、一気に得点力が開花。世界屈指の点取り屋として大ブレイクした。ユヴェントス時代の指揮官カルロ・アンチェロッティも「私は間違いを犯した。パルマではバッジョを求めなかったし、アンリがウインガーでないことにも気づかなかった」と後に反省の声を上げている。
クリスティアーノ・ロナウド
元々のポジション:左ウイング

変更後のポジション:センターフォワード

スポルティングCPでデビューしたクリスティアーノ・ロナウドは、当時左サイドから信じられないようなトリックを見せる奇天烈なドリブラーだった。誰にも予想できないような突破をする一方、安定感はなかった。
しかし彼はその後マンチェスター・ユナイテッドで突如得点力に目覚め、徐々にポジションを中央に移していった。それはスピードとキレが落ちてきた彼にとって重要なターニングポイントになり、ロナウドのトッププレーヤーとしてのキャリアを何年も伸ばすことになった。
フィリップ・ラーム
元々のポジション:サイドバック

変更後のポジション:ボランチ

バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表でレジェンドになったフィリップ・ラーム。類まれな知性を備えたサイドバックとして万能性を発揮し、長年優れた選手として高い評価を受けた。
しかし彼が2014年にワールドカップを制覇したときにはすでにボランチとなっていた。スピードが落ちてきた彼はその冷静さとゲームメイク、ファウルなくボールを奪う技術、ポジショニングセンスを生かして「世界最高のアンカー」に。
ライアン・ギグス
元々のポジション:左ウイング

変更後のポジション:ボランチ

同じクラブで24年間を過ごせば、そこには大きな変化も訪れるもの。アレックス・ファーガソン監督の下で「ファギー・ベイヴズ」としてブレイクしたライアン・ギグスは、「ジャックナイフ」と呼ばれたほどのドリブルとクロスでキレを見せたウインガーであった。
ただ2010年代に彼は40歳を目前にしてボランチへとポジションを移す。アレックス・ファーガソン監督による最後のシーズンでは22試合に起用され、冷静なプレーでチームを優勝に導いている。
ギャレス・ベイル
元々のポジション:サイドバック

変更後のポジション:ウイング

サウサンプトンで若くしてデビューしたギャレス・ベイル。その時は圧倒的なスピードを持った左サイドバックとしてプレーしており、豊かな身体能力で仕事をこなしていた。
その後トッテナムへと引き抜かれたあとにプレミアリーグの壁にぶち当たったが、ポジションを前線に移して大ブレイク。そのスピードに加えて強烈な左足と得点力が生かされ、大成功を収めることに。信じられないような額でレアル・マドリーへと引き抜かれるキッカケとなった。
バスティアン・シュヴァインシュタイガー
元々のポジション:攻撃的MF

変更後のポジション:ボランチ

キャリアの中でいくつものポジションをこなしてきたバスティアン・シュヴァインシュタイガー。バイエルン・ミュンヘンの下部組織からトップに昇格した後の数年は攻撃的MFやワイドアタッカーとして活躍を見せた。
しかし年齢を重ねるごとにポジションを下げ、ワールドカップで優勝を果たしたときにはボランチ、そして最後にアメリカへと渡ったあとはセンターバックもこなした。非常に優れた知性と応用力を持っていた選手であった。
ロベルト・フィルミーノ
元々のポジション:攻撃的MF

変更後のポジション:センターフォワード

ドイツ・ブンデスリーガの新興勢力ホッフェンハイムで攻撃的MFとしてブレイクしたロベルト・フィルミーノ。2015年にリヴァプールへとやってきたあと、プレミアリーグで壁にぶち当たった。サイドでのプレーにも適合できなかった。
しかしそれからユルゲン・クロップ監督の下で3トップの中央へとコンバートされると、最前線からのゲームメイクで「偽9番」としての役割にフィット。リヴァプールの黄金期を築く伝説的なトリオの一人となった。
コロ・トゥレ
元々のポジション:ウイング

変更後のポジション:センターバック

サイドバックやウイングとしてプレーするユーティリティプレーヤーとして2002年にアーセナルへと加入したコロ・トゥレ。若くして出場機会を獲得していたが、大ブレイクしたのは2003-04シーズンであった。
ヴェンゲル監督は突如彼をソル・キャンベルとのコンビでセンターバックとして起用し、クラブの弱点であった守備のスピード面を完全にカバーした。あの伝説的な無敗優勝のチーム「インヴィンシブルズ」の中心になった。
長谷部誠
元々のポジション:攻撃的MF

変更後のポジション:ボランチ、センターバック

【関連記事】三笘薫がネイマール超えの世界7位!現世界最強の左ウィング10人
日本で言えばコンバートの成功例としての筆頭は長谷部誠。浦和レッズに加入した際には「和製カカ」とも呼ばれる中央からのドリブルを得意としたアタッカーであったが、後にドイツに渡ってから徐々にポジションを下げていった。
サイドバックやインサイドハーフをこなし、日本代表ではボランチとして守備の中心に。さらにアイントラハト・フランクフルトではセンターバックとして定着し、ヨーロッパリーグ優勝にも貢献している。
