超高層ビル「台北101」の重さ660トンの制振装置「チューンドマスダンパー(TMD)」が地震でゆらゆら揺れる様子が撮影される

台湾・台北市にある高さ509.2mの超高層ビル「台北101」は、台風などによる揺れ対策を念頭に置いて設計された建築物であり、上層の吹き抜け空間には「チューンドマスダンパー(TMD)」という振動緩和用の巨大な球形の塊が設置されています。そんなTMDが、2022年9月18日に台湾全土を襲ったマグニチュード6.8の地震の際、振動に反応してゆらゆらと揺れている様子を撮影した動画が公開されています。
台北101は2004年に完成した超高層ビルで、509.2mという高さは2007年にドバイのブルジュ・ハリファに抜かれるまで「世界で最も高い完成建築物」でした。

台湾には頻繁に大型台風が直撃するため、台北101には風による揺れを抑える目的で「TMD」という球形の塊が上層87階〜91階の中心につり下げられています。TMDは最大直径5.5m、厚さ12.5cmの鋼板を41層重ねて直径5.5mの球形にしたものであり、その重さはなんと660トン。長さ42m・直径9cmの鋼鉄製ケーブルを4本ずつ束ねた合計16本のケーブルで92階からつり下げられ、振動に応じて揺れることで風の影響を最大40%軽減できるとのこと。
吹き抜け空間につり下げられたTMDは、一般人が入れるフロアから見ることが可能です。

台風などで強い風が吹くとTMDが揺れる様子を見ることができますが、2022年9月18日に発生した地震でもTMDが揺れる様子が撮影されました。公開されている動画は、TMDを上側のフロアから撮影したもの。

金属がこすれるような音を鳴らしながら、巨大なTMDがゆらゆらと揺れています。台北の震度は2〜3程度であり、地震そのものの危険性が薄いこともあってか、周囲の人々からは歓声も湧いています。

重さ660トンもの塊がゆらゆらと揺れる様は、思わず見入ってしまうような迫力がありました。
