「自民党は安倍再選に向かって静かに進んでいる」~二階俊博総務会長が会見 - BLOGOS編集部
※この記事は2015年08月19日にBLOGOSで公開されたものです
19日、自民党の二階俊博総務会長が会見を開いた。冒頭、二階氏はこれまでの日中の観光・文化交流の活動の歩みについて紹介。今年11月には中国の子ども500人を日本に招くプランが進行中で、安倍総理も「自分としてはできるだけのことをしてお迎えしたい」と、官邸への招待にも前向きの姿勢を示していることが明かされた。
質疑応答では、安倍総理が14日に発表した戦後70談話についての質問、自民党総裁選の行方についての質問も飛び出した。本記事では、質疑応答部分をお届けする。
ー日中首脳会談の可能性について、実現するでしょうか。また、どのような訪中を期待されますでしょうか。
まず先般の私どもの訪問、またその後の日本政府の努力があって、今、だんだんと日中関係は打ち解けてきております。その中でやはり今、ご質問にありましたように日中関係を進めていく上においては、政府間同士の首脳会談というものが早く開けるかどうかということに焦点が集まってきていると思います。
そのことについては、日中双方の指導者たちも十分心得ておられるはずであります。私はそう遠くない将来に、日中間首脳会談が立派に開けることを期待しておりますし、私はそれは実現できると確信しております。
ー日中交流のご努力があったとしても、領土問題やその他の政治問題があると、なかなか結果を出すのが難しいのではないかと思います。質問ですが、1972年に田中総理が中国を訪問され、1978年には尖閣問題を棚上げにするという合意があった、という話になっていますが、日本政府としては、そのような合意があったということを否定しています。先生はこの件についてどう思われますでしょうか。
私は若い頃、田中派の国会議員でございましたから、田中さんのそうした言動については記憶するところでありますが、棚上げ問題は歴史的にも、あるいはまた練達の政治家の知恵としても、これは大変素晴らしい考え方であると。いま直ちに解決しようと、ことを急いでも、なかなか直ちにというわけにはまりいません。ならば、少し頭を冷やす時間があってもいいのではないか。私はこの考えには賛成であります。日本の国会議員の中にもこのことを賛成する人が多くおります。したがって我々のこれからの努力目標の一つであろうと思います。
ー"尖閣問題を棚上げする"という合意が事実としてあったのかどうかをお聞きしています。
棚上げの問題は、誰でもご理解いただける通り、一つの問題を解決する、衝突したような状態になっているのを打開するためには、棚上げは一つの、我々の先輩たちの積み重ねの議論によって、なかなかいい知恵だと思いますが、今、別にこれを棚上げすることに決めたとか棚上げしておるということを言うわけではありませんが、棚上げについては、当然一つの考え方として有力な、当面解決に近づけていくのに大事なことだという風に私は思っております。
ー戦後70年談話について、先生は数カ月前に、総理の談話によって日中関係が改善するだろうと期待を述べておられましたが、ご期待の通りの内容でしたでしょうか。また、自民党にはどのような影響を与えると思いますか。党がより統一され、総裁選にも影響すると思いますか。
70年談話がもう必要以上に世界中から注目を浴びて、70年談話が無ければ日本国は前に進めない、みたいな感じで言われて各方面から注目を集めたんですが、ご案内のように70年談話は、まあ一応総理として、あるいは日本国として、世界に向かって発した、平和を願う日本、戦争を二度と起こしてはならないというの日本、この考え方はメッセージとして伝えられたのではないか、という風に思っております。
そこで、自民党は、あの談話でだいたい了解と言いますか、賛成だという声が圧倒的に多い、こういう状況です。国民の皆さんからの反応も、大変この安倍総理の談話は結構であった、という評価が多いと思います。むしろ、一部マスコミではこれでもかこれでもかと言って、いつものような調子で言われる人もいますが、そういうマスコミに対して、はかえって国民の側から、それは余り言い過ぎではないか、褒めるときは褒めたほうがいい、という声が巷に行き渡っておるということも我々は理解しております。
70年談話が安倍総裁の再選に何らかの影響があるかと言うと、これはもう全く別問題でありまして、我々日本国民として、等しくあの戦争は世界の人々にお詫びを申し上げるのが当然のことでありますが、日本はお詫びを申し上げているだけで世界の中の日本としての役割を果たすことができるかというと、それだけでは誰もが満足しない。私はむしろこの70年を機会に日本が更に生まれ変わり、さらに高い立場に立って、世界の皆さんに「日本が良く頑張っとる」という評価を得られるように、一層の努力をする。
自由民主党は安倍再選に向かって、今、静かに、その方向に進んでいると。私の経験からしますと、安倍総理再選は間違いないと、こういう状況だという風に判断をしております。
ー四川大地震の時は私も同行取材をしました。支援をいただき、大変感銘を受けました。
安倍談話の発表によって、歴史問題は一段落したとお考えか。靖国問題を含め、今後どのように中国と向き合うべきだと思うか。
四川の地震の際はこちらこそ大変お世話になりました。
安倍総理の今度の談話で、全てこれでこういう問題に対しては解決したとか、あるいは解決するという話ではなくて、日本は今後とも歴史問題や、あるいは談話に示された日本の決意、これを今度は実行していく責任を担うわけでありますから、日本は頑張っていきますから、世界の各国の皆さんにはこれを暖かく見守っていただきたい。
我々は世界の皆様と共に歩む日本であり、日本も世界各国の発展に大いに貢献をしたいという気持ちを持っておりますし、またやろうと思ったらやれるだけの能力も、これまたおかげさまで、世界各国の協力のおかげで日本もそういう力を持つに至ったわけでありますから、大いに日本はこれから努力をすべきで、全ては私はこれからにあると。
従って、いまのご質問の意味に対して、我々もこれから国政の場において、世界に発した日本の決意を実行していく努力を、自民党としても、あるいは国会としても、大切に決意を守って行きたい、実行していきたい、このように思っております。
(靖国問題について)歴史的にも、過去を振り返って、靖国神社に祀られている人達に対してですね、我々国民として常に、この人達に対して尊敬の念をもって接することは当然でありますが、一方このことによって諸外国との間で軋轢が生ずることがしばしばあるわけですね。これについては日本としては、この問題に対しての解決策を考えていなかければならんと。
ですから、合祀の問題が常に言われるわけですが、このことについても今後あまり時間をかけないで方法を見出すべきだということを、靖国の問題が諸外国との間で議論をされる度に、日本はそのことを思い起こすわけですが、これを日本としても考えて、解決策を見出しいたいという風に思っておりますから、ある程度時間を与えて頂いて、見守っていただきたいという風に思います。
