55年前、「ウェアラブル機器」の元祖を開発したのは日本人だった!=中国メディア
記事は、「1日1万歩歩くことで血液の循環を促し、心肺機能を高め、各種慢性疾患の予防につながる」という健康法が広く知られていると紹介。この健康法を生み出したのは日本人だったとして、その経緯について説明した。
まず、「1日1万歩」という目安を生むきっかけになったのは戦後の高度成長期に日本で開発された「万歩計」だったとし、翌年に東京五輪を控えた1963年、戦後の日本人の食生活や生活習慣の欧米化に伴う国民の肥満化、体力低下に危機を感じ、健康を保つために毎日多く歩くことを提唱した医学博士の大矢巌氏が山佐時計計器の創業者・加藤二郎氏に歩数を計測できる機器の開発を相談、2年の研究開発を経て、五輪後の65年に同社が史上初の歩数計となる「万歩メーター」を発売し、商標登録した「万歩計」として広く知れ渡るようになったと伝えた。
記事は「万歩計」の誕生について、携帯電話やWiFi、Bluetoothなどが当然なかった中で、時代のはるか先を行くウェアラブル健康機器のパイオニアと言える存在だったと評した上で、日本全国で飛ぶように売れたとしている。
そして、「万歩計」の登場により人びとが1日の歩数を意識し、より多くのカロリーを燃焼することを心がけるようになり、健康増進のために歩く文化が急速に普及して「日本歩け歩け協会」、「日本万歩クラブ」などの組織が次々と誕生したほか、「万歩計」という名称や、非常にキリのいい数字であったことから、自然と「1日1万歩」という目標が常識化していったのだと紹介。スマートフォンに歩数計アプリが標準装備されるなど「万歩計」の影響は今も続いており、「1日1万歩」の目標も広く認知されていると伝えた。
記事はその一方で、近年「1日1万歩」という目標に科学的な根拠がないという意見をしばしば見かけるようになったとし、ハーバード大学の研究チームが2019年に発表した、38〜50歳の2110人を平均11年間追跡した研究結果で、7000歩程度で得られる健康効果が1万歩歩いたときと大差がなかったことが分かったと紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
