動画:シボレーの電動ドラッグレーサー「eCOPOカマロ」が初めてドラッグレース場に姿を現す
一般的な電気自動車用バッテリーの2倍に相当する電圧800ボルトのバッテリーは、通常のカマロなら後部座席のある場所と、トランク・ルームに分散して積まれ、2基のボルグワーナー製モーターに電気を供給します。少々意外なことに、レース用の3速オートマチック・トランスミッションを介してソリッドアクスルの後輪を駆動するというクラシックなドライブトレインは、V8エンジンのCOPOカマロと変わりません。
シボレーによれば、2基のモーターは合計で最高出力700馬力、最大トルク600 lb-ft(約83.0kgm)を発生し、クォーター・マイル(約402m)は「9秒台で走れると見積もっているが、現在テストを重ねている」とのことでした。
それから3ヶ月、初めて一般の観客が集まるドラッグレースに出場したeCOPOカマロは、他のクルマより圧倒的に静かですが、やることに変わりはありません。独特の回転音と白煙を発しながらバーンアウトしてタイヤを温め、エンジンを降ろして軽くなったフロントを豪快に持ち上げてダッシュして行きます。映像を見ると喧しいエンジン音や排気音が聞こえますが、これはもちろん隣の赤いピックアップ・トラックから発生している音です。
この動画を投稿したコディ・レーン氏によると、eCOPOカマロは60mph(約96.6km/h)まで1.3秒で加速し、クォーター・マイルのタイムは10秒142、その時の速度は130.85mph(約210.58km/h)だったそうです。シボレーの推定値には僅かに届かなかったようですが、これから少し調整すれば、シボレーの言う9秒台はすぐに達成できそうにも思えます。ちなみにスーパーチャージャー付きV8 350エンジンを搭載するCOPOカマロは、クォーター・マイルを8秒台半ばで走りきることができると言われています。
停止状態から走り始めてすぐに強大なトルクを発生できる電気自動車がドラッグレースで強いことは、「Insane(狂気的)」モードや「Ludicrous(馬鹿げた)」モードを搭載するテスラ・オーナーの蛮行からも明らかです。モーターやバッテリー技術がさらに進化すれば、将来のドラッグレース場は今とは比べものにならないほど静かな場所になるかもしれないと思いつつ、V8エンジンの咆哮もレースの魅力の一部ではないかという気持ちが捨てきれない筆者は古い人間なのでしょうか。
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