by RobertG NL

別の方向から読むと本来と違う意味を持ったり、文字の形そのものをパターンとして採用してデザインされた文字や文章が「アンビグラム」です。アンビグラムはダン・ブラウンのサスペンス小説「天使と悪魔」の中で登場したり、アンビグラムを用いたデザインが競艇のポスターに採用されたりと話題になりました。逆さにしても読むことができるアンビグラムは企業ロゴなどにも用いられて特に印象的ですが、その他にもさまざまな種類のアンビグラムが存在します。

アンビグラム - Wikipedia



Ambigrams: The upside down art of the artist who inspired Dan Brown | Alex Bellos | Science | The Guardian

https://www.theguardian.com/science/alexs-adventures-in-numberland/2013/apr/10/mathematics

例えばRotational(回転)型と呼ばれるアンビグラムは、本来正しい向きでなければ読めないはずの文字が、違う方向からも読むことができるようにデザインされているものです。回転型アンビグラムの歴史は古く、1908年にはイギリスの雑誌「The Strand」で180度回転させても「chump(まぬけ)」と読めるカリグラフィが発表されています。また日本国有鉄道のJNRというロゴも回転型アンビグラムでデザインされています。



また以下の野村一晟さんの作品は、普通に読むと「えがお」と読めますが、180度回転させるとそれぞれ違う意味をもつ言葉として読むことができます。





アンビグラムは、文字のデザインだけにとどまりません。例えば以下の数式は180度回転させても成立する回転型のアンビグラムとなっています。



Mirror(鏡)型は、鏡に反射させても読むことができるような、線対称にデザインされたアンビグラムです。まゆこさんの以下の作品は、一見すると手塚治虫という文字を直線を用いてデザインしたように見えますが、よく見ると「手塚」と「治虫」が線対称になっています。





また、いがときしん(いが)@アンビグラム研究室さんは「Elixir」という英単語を線対称にデザインしています。





文字の間にある空白が別の文字に見えるというFigure-ground(図地反転)型のアンビグラムもあります。例えば上記と同じいがときしんさんによる以下の作品は左右の文字が同じ形状なのですが、左が「雷」という文字、右が「門」という文字に読むことができます。





ことうさんは、暇と謎という2つの文字が白黒反転して組み合わさったアンビグラムを発表しています。





Chain型は、文字が鎖のようにつながって繰り返しになっているデザインです。以下のデザインはヒンディー語の文字が環状につながってデザインされています。





アンビグラムのデザインは平面だけではなく、立体のものも存在します。以下のデザインは、立体でデザインされたアルファベットで、さまざまな方向から読めるように設計された3Dモデルのアンビグラムとなっています。





以下の「アンビグラム研究室」のサイトでは、さまざまな種類のアンビグラムを閲覧することができます。またTwitterで「#ambigram」「#アンビグラム」のハッシュタグを検索しても、数々の作品を見ることが可能です。

アンビグラム研究室

http://ambigram-lab.tumblr.com/