お歳暮のCMといえばなんといっても「ハム」ではないでしょうか。あの高級ハム。普段は食べない高級ハム……! そのままステーキにして食べたい、高級ハム!! というわけで、今回はお歳暮の高級ハムのお話です。


お歳暮にハムが贈られる理由、知ってますか?



いよいよ12月に入り、何かと慌ただしい季節。
クリスマスの準備や年賀状の準備、忘年会……。そしてお世話になっているあの人への「お歳暮」も暮れの大事な仕事のひとつです。

お歳暮を贈る時期は、少し前までは「事始めの日」とされる12月13日から12月20日までに送るものとされていました。
ですが、近年では、早い人では11月下旬から送る人もいるようです。
関東と関西では時期が若干異なりますが、基本的に12月中に送ればOKなのが現代のお歳暮のルールのよう。

さて、問題は何を贈るか。悩みますよね。
パッと思いつくものに、ハムがあるのではないでしょうか。
お中元やお歳暮でなぜか候補の筆頭に挙がる、ハムやソーセージ。
実はこれには、ワケがあります。

日本でハムが誕生したのは、明治5年。
松田雅典という人物が、長崎で日本製のハムを作り出しました。
そしてそのハムを、長崎に巡幸した明治天皇に贈り物として献上したのです。
この時、ハムは「天皇に差し上げるほどの高価なもの」という印象がつきました。

実際、ハムは当時とても高価なものでした。
1本で、米俵一俵と同じ値段。
大正時代でいえば、公務員の初任給の3分の1くらいだったそうです。
現代のお金で言えば、7、8万円くらいはしたのですから、贈り物としては大変高価ですね。

さて、そんなわけでお歳暮の定番となったハム。
高価であるからという理由以外にも、持ちが良くお正月の保存食として優れていること、開けて切ればすぐに使えることから、手間をかけずに食べてもらえることなどがあります。
お歳暮には、高級ハム。
歴史ある贈り物には、やはりワケがあったようです。

文/岡本清香

TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「お歳暮には、なぜハムが贈られる?」として、12月1日に放送しました。

<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/