中国で女性不足が深刻化・・・専門家が警告「あぶれたオトコが爆発する」
中国では、出生時の男女比で、男児が異常に多い状態が続いている。一人っ子政策の影響で、女児を妊娠した場合、人工中絶してしまう夫婦が相次いだからだ。
35-45歳では男性:女性が206:100。“男性が売れ残る”現象は顕著だ。
「結婚できない男性」の増加は、農村部で特に目立つ。中国では戸籍の移動に強い制限があり、農村部では生活環境や行政サービスが劣悪なため、農村部出身の女性が都市部出身の男性と結婚する場合はあるが、その逆はほとんど考えられないからという。
中国政府が男女の産み分けを厳禁し、「計画出産」政策も緩和したため、出生時の男女比は2008年以降は「わずかに正常化」したが、現在でも女児100人に対する男児は「110人台後半」で推移している。
社会統計などを専門とする姚美雄氏は、過去34年間の平均値である「男児114.7人」の状態が続けば、中国は2020年に「独身男性爆発の危機」を迎えると指摘。具体的には「高齢男性と若い女性の結婚」、「既婚女性の夫以外の男性との性的関係」、「同性愛」、「性犯罪」、「性感染症」などの増加を指摘した。
農村部ではすでに、「売買婚」や「売買婚に絡む詐欺」が多発している。中国では今後、男女比のバランス失調が、社会環境や社会通念の変化をもたらし、社会不安を増大する「起爆剤」になりかねない状況だ。
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◆解説◆
中国人夫婦が男児を求める理由は「封建的な男尊女卑」との説明が多い。しかし中国人に話を聞くと「社会保障の整備の遅れ」が大きな原因であることが分かる。
中国では「世代を超えた肉親の助け合い」が常識だ。祖父母が働く両親にかわって孫の世話をすべてするのは「ごく普通」の家庭の風景だ。
そして高齢になり体が不自由になれば、自分の子に全面的に世話をしてもらう。しかし女の子は、結婚して実家にいない。子を1人しか持てないならば、「男の子でないと老後が不安」との気持ちが強く働くという。
特に農村部では、「行政サービスが悪いので、男児に期待」、「男性人口の超過が深刻化」との負の相乗効果が発生している。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)cylonphoto/123RF.COM)
