スマホやウェアラブルが夢見る世界「モノのインターネット(lot)」ってどういうこと?

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◎ Internet of Things=モノのインターネット
最近よく聞く「lot」。はじめて使われたのは実は1999年だったという。P&Gのケヴィン・アシュトン氏が、RFIDとセンサー技術によってコンピュータは世界を観察し、識別し、理解することが可能になると、それはInternet of Thingsだと。コンピュータ、人の次にインターネットにつながるのはモノだと。

RFIDは残念ながら日本ではそれほど流行らなかったが、ここ数年で、リアルな物質とコンピュータを結びつけるセンサー技術が急速に進化したことにより、いよいよInternet of Things(lot)がくると注目されているのだ。事実、いまウェアラブル、スマートフォン機器と接続するデバイス、リアルな世界とコンピュータをつなぐプロダクトが次々に登場している。

◎インターネットはインフラからメディアに
インターネットはいまコンピュータというハード同士がつながる「インフラ」を越えて、人をつなぐメディアになっている。私たちには"ハードを介している"という感覚は薄くて、アプリを通して人とつながっているという感覚のほうが強い。ときには、アプリがコミュニティそのものに思えるほど。それは、いかにコミュニティを作れるか、活かせるかがアプリがヒットするキーになっていることからもわかる。

そして、いまのこの状況で言う「lot」は、単にセンサーを、システムを介してコンピュータ世界とリアルな物質世界がつながることではなく、その先だ。人がハードの壁を越えてしまったように、リアルなもの同士が人やコンピュータを飛び越えて、互いにやり取りを行うことで、より効率的で利便性のあるシステムを作り上げていくことができるのではないか? それは夢だよ、SFじゃないかと思うかもしれないが、一連のこの流れは、センサー技術の進化だけでなく、コンピュータよりも人間に近づいたスマートフォンの登場・普及(=人間の適用)というラインの延長線上に起きている。RFIDが登場したときよりも機は熟していると言えるだろう。

リアルだ、バーチャルだという議論が再熱しそうだが、そうした議論にそもそも意味はなくて、人が関わる限りどこまでも「リアル」なのだから。


大内 孝子