前半、積極的に攻める上田選手(左)(現地時間20日、メキシコ・モンテレイ近郊で)=吉野拓也撮影

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 綺世が歴史を塗り替えた――。

 サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会チュニジア戦で、水戸市出身のFW上田綺世選手(27)が2ゴール1アシストの大活躍を見せ、史上最多得点で勝利を収めた。茨城の地から世界に羽ばたいたエースの姿に、地元は歓喜に沸いた。(古屋敷周)

 1―0で迎えた前半31分、上田選手がペナルティーエリア付近から相手選手の股を抜く強烈なシュートでW杯初得点。ゴール直後には祈るように手を合わせる定番ポーズを見せた。後半38分には得意のヘディングで2点目を決めた。前回カタール大会では無得点だったため、「ようやく悔しさを晴らせた」と喜びを語った。

 「あんなに小さかった子が、W杯で点を取るまでに成長するなんて」。水戸市内で開かれたパブリックビューイング(PV)会場で顔をほころばせたのは、上田選手が小学3〜6年のときに指導した浜田吉田ヶ丘サッカースポーツ少年団団長の坂本豊司さん(71)だ。

 シュートが大好きで、少年団の練習後もシュートばかり打ち続けていた上田選手の姿を鮮明に覚えている。納得がいかないと涙を流すことも。「努力をし続けられる子だった」と坂本さんは振り返る。

 当時から「18」を背負って試合に出場していた上田選手。チュニジア戦で決めた斜め45度のシュートは、小学生時代から練習していた角度だという。坂本さんは当時の姿と重ね、「あの頃と同じたたずまいで戦ってくれて、こんなにうれしいことはない。次戦も得点を重ねてほしい」と期待を込めた。

つくばでもPV、声援送る

 各地でPVが行われ、多くのサポーターが声援を送った。

 水戸市の水城高校には市民ら約450人が集まった。同市の書道家(39)は「上田綺世」などと書いたプラカードを手に応援。上田選手のゴールに「気持ちが届いたようでうれしかった」と声を弾ませた。

 つくば市の筑波大では約950人の学生や地域住民らが日本代表の活躍を見守った。主催した公認学生団体の代表(21)は「日本代表がゴールした時に来場者が喜ぶ姿を見られてうれしかった」と感極まっていた。