電動バイク画像はAIで作成。

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中国の街中で広く普及している電動バイクが国際的なエネルギーの供給ひっ迫や燃料価格の高騰を背景に海外市場でブームを巻き起こしている、と中国メディアアが伝えた。ガソリン不要、軽量設計、速度と航続距離も十分。2026年第1四半期(1〜3月)の輸出台数は約720万台で、前年同期比68.2%増となった。

中国網によると、世界最大の電動二輪メーカー「雅迪」(本社・江蘇省無錫市)の海外マーケティング部門責任者である王昊氏は目が回るほど忙しく働いている。海外出張が続き、海外からの注文も次々と舞い込む。顧客が求めているのは中国製電動バイクだ。

王氏は「例を挙げると、当社が独自設計した高速電動バイクの航続距離は129キロ、最高時速は100キロで、欧州市場でもヒット商品といえる」と話した。この電動バイクの海外からの注文は10月分まで埋まっているという。

王氏によると、雅迪の製品はすでに世界100以上の国・地域に輸出されており、複数の東南アジア諸国では現地生産を実現。欧州の多くの国でも販売・サービス拠点を展開している。同社の海外販売台数は今年第1四半期、前年同期比で70%増加した。

海外のSNSではネット通販で購入した中国製の電動バイクや電動三輪車の紹介動画を上げる配信者が多く、再生回数が数十万回に上ることも珍しくない。動画には電動バイクで学校へ向かう米国の高校生、配達に追われる東南アジアの配達員、フランス・パリの街をツーリングする若者たちの姿が映っている。

データもこのブームを裏付けている。中国の電動バイクの輸出台数は25年に2670万台を突破し、輸出額は68億2900万ドル(約1兆1000億円)に達した。26年は第1四半期だけで輸出台数が約720万台に上り、前年同期比68.2%増にもなった。

好調な販売の裏には力強い産業チェーンの支えがある。例えば雅迪が拠点を置く無錫市錫山区には半径50キロ圏内に国内の多くの主要電動バイクメーカーが集まる。年間1500万台以上の電動バイクが生産される錫山区は中国最大の完成車の研究開発・生産拠点であり、部品流通の中心地でもある。

ブランド競争力を高めるため、錫山区では電動車産業の高品質発展基金を設立。バッテリー技術と材料、完成車製造と部品、充電・バッテリー交換インフラ、スマートコネクテッド技術などの重要分野に重点的に投資している。

南京大学商学院の韓剣教授は「中国製電動バイクの世界進出は中国の新エネルギー産業の国際競争力を示している」と指摘。中国網は「中国製造業は現在、技術・製品・サービスの高度な融合能力を示し、革新とブランドの潜在力を発揮している」と強調した。(編集/日向)