父親としての”苦悩”を語った吉田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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「えっ、それって1か月以上も家を空けるということ?」

 北中米ワールドカップの現地取材が決まったと妻に伝えた時、こう反応された。「仕事だから仕方ないでしょ!」などとは到底言い返せない。自分が不在中は小学校中学年の娘の世話をしてもらうわけで、むしろ妻への負担の大きさを改めて実感した。

 そんな妻とのやり取りを思い出したのが、2026年6月5日(日本時間6日)の囲み取材だった。

 この日、日本代表に再合流した吉田麻也が“パパの一面”をのぞかせる一幕があった。ロサンゼルス・ギャラクシーでプレーする彼は、「ロスでは娘さんの用事も済ませてから来られたんですか?」との質問に対して笑顔を見せながら次のように答えた。

「(日本から)子ども2人と飛行機に乗って、機内でのケアもして。帰宅したあとは時差ボケのケアをして、学校に送り届ける。そこまでやりました(笑)」
 
 吉田は「皆さんと一緒ですよ」と冗談混じりに言った。

「ここから1か月以上、僕が家を空ける可能性があって、その負債をどう先に払っておくか。ただ、ポイント還元率が低いんだよ(笑)」

 娘さんから、また家を空けることを寂しがるような言葉をかけられたことも明かした。

「今までは行っても分かんない年齢でしたが、もう小学校の中学年なんで。簡単に行かせてくれないですね。でも、『パパは日本のために行くんだよ』と言って」

 小学生の娘を持つ身としては、思わずうなずいてしまう話だった。

 ワールドカップは選手だけが戦う舞台ではない。送り出す家族にも、それぞれの戦いがある。

 吉田の言葉を聞きながら、そんなことを考えていた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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