体重は増えてないのに「ベルトがきつい」それは”異所性脂肪”が原因かも…このサインが出たら脂肪肝まっしぐら

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摂取したエネルギーが運動や基礎代謝による消費エネルギーを上回ったとき、体に蓄積するのが「中性脂肪」だ。中性脂肪はまず、お腹まわりなどに「皮下脂肪」としてたまり、その容量を超えると、臓器のまわりに「内臓脂肪」として蓄積されていく。

一方で「異所性脂肪」とは、内臓脂肪としてもためきれなくなったエネルギーが、本来たまるべきでない場所に蓄積した脂肪のことを指す。肝臓や膵臓、心臓などで、老化を加速させるとして、近年注目されている「第三の脂肪」である。

恐ろしいことに、日本人はこの異所性脂肪を蓄えやすい体質だという。では、体内に異所性脂肪がたまっていないかどうか、どのように把握すればいいのか――。

【前編記事】『皮下脂肪でも内臓脂肪でもない「日本人が最も恐れるべき第三の脂肪」異所性脂肪はこんなに怖い』よりつづく。

「筋肉が脂肪に置き換わる」恐怖のサイン

じつは、異所性脂肪をためやすい人やすでにたまっている可能性がある人には共通項がみられるという。代表的なものを下のチェックリストに挙げたので、参考にしてほしい。

まずは体重が変わっていないのに、ベルトがきつくなってきた人、筋力が落ちているのに体重が減らないという人だ。これは筋肉が落ちて脂肪に置き換わっているサインで、体重が同じでも体の組成がどんどん悪くなっており、異所性脂肪がたまり始めているおそれがある。BMIが標準値の22をわずかに上回る程度で、下半身は痩せていて太っていないように見える人でも、服を脱ぐとお腹だけが「ぽっこり」出ているとしたら注意が必要だ。

また、内臓脂肪型肥満は「ビール腹」とも呼ばれるが、お酒を飲まない人でも、内臓脂肪、異所性脂肪をため込む可能性は十分にある。

小川氏が解説する。

「肝細胞にある酵素の量を示すALTやASTの数値が高いと健康診断で指摘された場合、肝臓の細胞がダメージを受けているサインです。脂肪肝というとお酒の飲み過ぎのイメージがありますが、お酒をほとんど飲まないのにこれらの数値が悪い人は、異所性脂肪による脂肪肝を疑ってみてください」

他にも、「中年太り」が気になり始める40歳以上の男性や、閉経後の女性なども注意が必要だ。

「異所性脂肪」を溜めないためにできること

「40歳を過ぎると基礎代謝が著しく落ち、以前と同じ食生活を続けているだけでもエネルギーを消費しきれず脂肪がたまりやすくなります。女性は閉経後に女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に減ることで、それまで皮下脂肪として蓄えられていた脂肪が内臓や筋肉に回りやすくなります。自覚症状がないまま異所性脂肪が体に蓄積していくケースが多いんです」(小川氏)

では、異所性脂肪をためないようにするにはどうすればいいのか。

「ウォーキングであれば一日7000歩程度を目安に、時間をかけて行う有酸素運動が脂肪燃焼に効果的です。肝心なのは継続することで、激しい運動を短時間行うよりも、階段を使うなど日常生活に運動を組み込むほうが長続きします。食事では脂質の多いファストフードやスナック菓子はできる限り控え、一日3食バランスよく食べることを心がけてください。

脂肪肝が進展して、一度重症化してしまうと、脂肪を減らしても肝機能は元に戻りません。異所性脂肪は、内臓脂肪や皮下脂肪と比べると食事改善や運動によって比較的減らしやすいので、早め早めの対策を心がけましょう」(小川氏)

異所性脂肪を遠ざけるうえでも、基礎代謝量を上げる筋肉を維持することは欠かせない。この特集でも紹介しているようなエクササイズを、できるものから日常に取り入れていこう。

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「週刊現代」2026年6月8日号より

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