テレビ信州

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松本市の両島川で毎年夏に淡い光で人々を和ませてきたホタルが今年は見ることができない恐れがあるといいます。一体、何があったのでしょうか。

たがわ水辺を守る会 横山裕己代表
「4、5年前は多いときで(ヘイケボタルが)50匹ぐらい飛んでましたね」

そう話すのは松本市にある両島川の環境保全などを行っている「たがわ水辺を守る会」の代表を務める横山裕己さん。

両島川は松本市街地では数少ないヘイケボタルが生息する場所でした。
しかし、今年、その姿を見ることができない恐れがあるといいます。

たがわ水辺を守る会 横山裕己代表
「(去年)9月のちょっと前にですね、なんでこんなに(草が)枯れているんだろうなと思っていたところ、知らないうちに浚渫(しゅんせつ)されてしまったという。」

過去には1日に50匹のホタルが飛んでいたという両島川。去年は6匹しか観測できませんでした。

横山さんは松本市がおととし行った川底にたまった泥や草などを取り除く工事で環境が変わったことが原因と指摘します。

この工事のあと、守る会は工事を行う際は必ず相談することを松本市と約束を交わし、ホタルの生息地であることを知らせる看板も設置しました。

たがわ水辺を守る会 横山裕己代表
「(周知する)そのために建てて、なにかあるときは協議会か、私の方に連絡くださいよ。という意味で建ててます」

相談を受けてホタルなどの水辺の生物を守るために工事の時期や方法などをアドバイスをするつもりでした。

しかし…

松本市 建設部維持課
「令和7年度も町会からの要望があり、現場を確認した結果、流下阻害による浸水が起きやすい場所であることから速やかに土砂撤去をする必要がありました」

去年9月、松本市は守る会に相談することなく川底の泥などを取り除く工事を行いました。

松本市 建設部維持課
「地区担当が変わりまして、引継ぎの情報共有が適切にされていなかった」

生息が危ぶまれるヘイケボタル。その姿をまた見ることができるのでしょうか。

生態学や環境保全について詳しい信州大学の藤山静雄 名誉教授は

信州大学 藤山静雄 名誉教授
「繰り返さないということですよね、自然が豊かになっていくのを大事に見守っていく、まずそれが大事。なにもなくなった状態でこれが良いんだとこのまま続けようとすると生き物がみんないなくなってしまいます」

守る会は市や関係する町会に河川の工事の要望や実施は必ず相談をするよう連携を強化していきたいとしています。