2022年に復活して以降、初めて開催時期を11月から5月下旬へと移し、28日に開幕したラリー・ジャパン。同ラリーの開催を前に26日、ABEMAで歴代の名ラリーカーに迫るスペシャルコラボ企画が公開されている。

【映像】知る人ぞ知るRX-7の美しい姿(別カット多数)

 本企画では、自動車ジャーナリストの河口まなぶ氏が静岡県の富士スピードウェイ敷地内にある『富士モータースポーツミュージアム』を取材。歴史に残る数々の名車を紹介した後、同氏が特に目を輝かせて紹介したのは、イエローボディのマツダ・サバンナRX-7(SA22C型)だ。

 マツダのRX-7といえば、歴代全モデルが流麗なクーペボディを持ち、世界でも珍しいロータリーエンジンを搭載した日本を代表するピュアスポーツカー。軽量ボディと鋭いハンドリング性能を特徴とし、理想的な運動性能と圧倒的人気を誇ったまさに日本のレジェンドカーである。

 日本のラリーカーというとセダンベースのマシンを思い浮かべる人も多いが、実は1970年代後半から80年代にかけて、スポーツクーペのRX-7がWRCのグループ2に参戦していた。知る人ぞ知るマニアックなマシンだが、同ミュージアムの館長、布垣直昭氏も「耐久性に重きをおいていたラリー界に登場した、美しさを感じさせるマシン。日本のラリーにとって大きな転換点となった」と語っている。

 この個体は1979年のモンテカルロ・ラリーでクラス優勝を果たしたもので、河口氏によれば、車体にも名前が刻まれているドライバーの森川オサム氏は、現在はモータージャーナリストとして活動中とのこと。また、ロードスターの開発主査を務めた名エンジニアの貴島孝雄氏も同マシンの開発に関わっており、「飛行機で部品を手荷物で持ってサファリまで運んだ」という貴重なエピソードを披露している。

 館長も「欧州の人たちから見ても、ロータリーエンジンでまさかで勝つとは…というところがあったと思います」と、解説したサバンナRX-7は、貴重なラリーの名車が集う同ミュージアムの中でも異彩を放っている。いよいよラリー・ジャパンが開幕して心躍らせているラリーファンは多いと思われるが、折をみて『富士モータースポーツミュージアム』を訪れ、唯一無二のレジェンドラリーカーを実際に自分の目で確かめてみるのも一興だ。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2026』/(C)WRC)