実際の選挙で使われる投票箱に票を投じた

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 未来の有権者に選挙への関心を高めてもらおうと、神戸市選挙管理委員会と神戸女子大学(同市須磨区)による「選挙出前授業」が神戸市立青陽須磨支援学校(同)でこのほど開かれた。高等部3年生約50人が参加し、選挙の仕組みや投票方法を学びながら、模擬投票を体験した。

神戸市選挙管理委員会と神戸女子大学による「選挙出前授業」(神戸市須磨区の神戸市立青陽須磨支援学校)

 この取り組みは、神戸市選管と同女子大が2025年3月に締結した連携協定に基づく事業の一環。学校園で行う選挙出前授業に大学生が参加し、児童・生徒に選挙の意義を伝えるとともに、教員を目指す学生が実践的な経験を積むことを目的としている。

 授業ではまず、選管職員がスライドを使って講義を行い、選挙の仕組みや投票の流れなどについて分かりやすく説明。「今年の衆議院での10代の投票率は?」「投票用紙の特別な加工とは?」との三択クイズには、たくさんの生徒が挙手、答えが明かされると「ええっ」と驚きの反応もみられた。

スライドを使って選挙の仕組みなどを説明した

 続いての模擬投票では、1人で投票することが難しい有権者を支援する「代理投票」の方法について説明。神戸女子大学の学生らが補助役となり、投票をサポートする場面を再現した。さらに、学生が候補者役となってマイクを手に模擬演説も。身近なテーマを織り込んだ演説内容に、時折笑い声が上がった。

「代理投票」の様子
候補者に扮し、演説を行う神戸女子大学の学生

 投票では、実際の選挙で使われる投票箱や記載台を使用。生徒たちが名簿対照や投票用紙交付の流れを体験しながら、1票を投じた。投票後、明るい選挙のイメージキャラクター「めいすいくん」のシールが手渡されると、うれしそうな表情を浮かべる生徒も。開票は生徒が務め、選管職員が補助しながら票を計数機に投入。生徒たちは瞬時に枚数が判明する様子を興味深げに見つめていた。

実際の選挙で使われる投票箱に票を投じた
計数機に投票用紙を投入

 結果発表後の質疑応答では、「実際の選挙では開票にどれくらい時間がかかりますか」との質問が出た。「午後9時半から11時半、午前0時ごろまで」と選管職員が答えると、納得したようにうなずく生徒もいた。

 今回参加した学生は、神戸女子大学教育学部の上野昌稔教授のゼミに在籍する4年生4人で、全員が教職希望。上野教授は「有権者になったばかり、あるいはもうすぐ有権者となる生徒たちに選挙を身近に感じてもらう良いタイミングだったのでは。大学生にとっても実際の教育現場で教える体験ができて良かった」と話した。参加した同大学の松林咲希さん(21)は「代理投票のほかにも、投票しにくい人に向けたさまざまな取り組みが広がっていけば良いと思う」と期待を寄せた。