全米オープンの切符つかんだ佐藤大平 今週は全英への道「ワンチャンスあると思って」
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そのなかで1日36ホールの長丁場をプレーし、さらにプレーオフを戦ったのが東北福祉大出身の32歳・佐藤だ。河本力との“延長戦”では2ホール目で2.5メートルのパットを沈め、3番手で通過した。第1ラウンドは連続ボギーが先に来る苦しい立ち上がりだったが、その後はイーグル、バーディを量産。「66」、「64」とスコアを伸ばした。「本当に疲れましたけど、まさか、まさかでした」とラウンドに全精力を費やした。初のメジャー出場については、「楽しみは楽しみ。でも自信をなくして帰ってくるんだろうなとも思うし、そこで得るものがたくさんあればいい。行ってみないと分からない」と率直な思いも口にする。「(周囲から)聞く話だと、コテンパンにされたり、行ったら行ったで絶望するのは聞くんですけど、そこに立っているからこそ、みんなそうやって言える」。それでも「これからのゴルフ人生に生きればいい」と力を込めた。舞台となるシネコック・ヒルズGCは、2018年にも全米オープンが開催された難コース。当時はブルックス・ケプカ(米国)が通算1オーバーで制した。テレビ中継で見ていたコースに立つことを前に、「楽しみだな…。いくつ打つんだろうか…」と胸を躍らせる。日本ツアーを主戦場とする選手にとって、日本開催の最終予選は海外メジャーへの大きなチャンスとなる。出場への門戸が開かれているのは、この全米オープンと、今週28日開幕の「〜全英への道〜ミズノオープン」(岡山・JFE瀬戸内海GC)。同大会では上位3人に全英オープン出場権が与えられる。「マスターズや全米プロは世界ランキングを上げないといけない。日本ツアーだけでは厳しい部分もある」。だからこそ、今回つかんだ切符の価値は大きい。好調の要因は、4月の国内男子ツアー「前澤杯」(8位)のプロアマ期間に受けた、東北福祉大の先輩・永野竜太郎の助言にある。ドライバーで飛ばすことを“醍醐味”とする佐藤だが、今季はスピン量が2000rpm後半から3000rpm付近まで増え、飛距離低下に悩んでいた。永野のさまざまな助言を受ける中で、ツアー初優勝を遂げた昨年は「振る練習をいっぱいしていた」という原点に立ち返った。弾道測定器トラックマンでボールスピード174〜175mph(約78m/s)を目安に打ち込むことで、ショットは復調。「ショットも(いい方向に)戻ってきて、自分の弱い部分も飛距離も去年みたいに戻ってきました」と手応えをつかんだ。その結果、前澤杯から3試合連続トップ10入りと安定した成績を残している。「今年はいい状態です。前澤杯で竜太郎さんにアドバイスをもらって、それから本当にゴルフが復活してきた。少し甘えている自分もいたり、オフにやりきれなかったことなども言われて、考えたらそうだな――と思いながら、もう1回一から見直したのが、この3週につながった」と振り返る。「日本プロ(38位)はちょっと心が折れちゃいましたが、(全米オープンの)切符は取りましたからね。 2年連続で、ミズノもいいので、“ワンチャンス”あると思っていきます」。ミズノオープンは、2024年18位、昨年5位と着実に順位を上げている。この1週間で、“2兎”をその手でつかみとる。(文・高木彩音)
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