26日に行われたラ・リーガ2部のウエスカ対サラゴサで、サラゴサGKエステバン・アンドラダが退場処分を受けた直後に相手選手の顔面を殴る衝撃的な事案が発生した。

 ともに降格圏に位置する残留争い直接対決となった一戦の後半45+8分、サラゴサDFダニエル・タセンデの相手選手を蹴る行為をめぐってVARが介入し、主審が映像を確認するためピッチ脇のモニターへ向かった。これにアンドラダが主審に近づいて抗議すると、ウエスカDFホルヘ・プリードがアンドラダのもとへ向かっていった。

 するとアンドラダは何かを言われたのか激昂し、プリードを突き飛ばして倒してしまった。アンドラダはすでに警告を受けていたため、2枚目の警告で退場になった。

 ところがそこから事態は急変。レッドカードを提示されたアンドラダが突如として走り出すと、再びプリードに向かっていって今度は顔面に右フックの強烈パンチ。これをウエスカ側も怒り心頭となり、両チームが入り乱れる乱闘騒ぎになった。主審は最終的に当初のVAR介入対象だったタセンデにレッドカードを提示するとともに、乱闘騒ぎでアンドラダに殴りかかったウエスカGKダニ・ヒメネスにもレッドカードを提示した。

 サラゴサは0-1で敗れた試合後、「クラブはこの事件を強く非難する。地域にとって特別な意味を持つサッカーを全く容認できない形で汚したものであり、到底許されるものではない」と声明を発表。「このスポーツにふさわしくない、決してあってはならない光景を目撃した。こうした行為はサラゴサとサポーターの価値観に反するもの。サラゴサは歴史を通してスポーツマンシップ、勇気、そして相手への敬意を重んじてきた」とも伝え、アンドラダに独自処分を下す方針を示した。

 現地紙『マルカ』によると、アンドラダは「深く後悔している。クラブにとっても、ファンにとっても、僕のようなプロサッカー選手にとっても良いものではなかった」と謝罪した模様。「キャリアを通して退場処分を受けたのは一度だけで、それもハンドによるものだった」と暴行の常習犯ではないことを示しつつ、「今回は緊迫した状況で冷静さを失い、あのような反応をしてしまった。二度とあんなことはしない」とも語り、プリードにも謝罪する意思を述べるとともに「ラ・リーガの決定に従う」と処分を受け入れる姿勢を示した。

 なお現地紙によれば、12試合の出場停止処分が下される可能性もあるようだ。